路上飲酒禁止の渋谷&新宿 周知に課題
10月から通年で路上飲酒が禁止となった渋谷、そして今年初めてハロウィーン期間中の路上飲酒を禁止する新宿。2つの街の現場を取材すると、ある課題が浮き上がってきました。TOKYO MXの山田記者が取材しました。 午前1時ごろの渋谷センター街。路上飲酒の禁止エリアとなっていますが、この日も禁止エリアで路上飲酒をしている姿が見られました。取材中に目立ったのは、外国人観光客の路上飲酒です。渋谷区の担当者は「外国人観光客への周知が大きな課題」だとして、英語の動画や垂れ幕を用意していますが、短期間だけ訪れる観光客へのルールの浸透は難しいのが現状のようです。 オーバーツーリズムに詳しい専門家は、渋谷区の現状について「世界で路上飲酒禁止の国が多い中、渋谷は路上飲酒ができる「聖地」としてSNSで広まったため」と解説。その上で有効な周知方法については「路上飲酒のイメージはSNSで拡散された。ルール周知もSMSでやるべき」としています。 一方で、自治体の周知には限界があるといいます。渋谷区のYouTube動画は、英語版の再生回数が数十回と少ない状況で、専門家は「時間がかかっても、外国人観光客が「渋谷では路上飲酒できない」と実体験に基づく投稿を行うことでイメージの払拭が必要」と助言していました。