飼育種類数は約1200!日本一多くの生きものが暮らしている鳥羽水族館で今見るべき動物を全部見せ!乾いた状態のラッコはモフモフ感がたまらない!
1日30キロ食べるジュゴン!エサ代の高さはNo.1
「この冬見るべき 人気の生きものランキング」第2位は、ジュゴン。国内で見られるのは鳥羽水族館だけ!ジュゴンのセレナは、エサを食べている姿がかわいいと人気。エサのアマモ(海草)を投入する瞬間を見られたらラッキーです。 ジュゴンのエサ代は、日本の動物園水族館で暮らす全ての生きものの中で、一番高いのだとか。アマモを仕入れるコストが高く、1日30キロ食べるため、食費は年間2000万円かかってしまうそうです。
元々は魚の問屋!イルカショーを行っていたのはまさかの海女さん!?
現在、日本一の飼育種類数を誇る鳥羽水族館ですが、勤続年数40年の学芸員・杉本さんによると、最初は生きものの種類は多くなかったそうです。 なんと、鳥羽水族館の始まりは「魚問屋」。隣に「ミキモト真珠島」があり、1950年代は、年間約50万人が訪れるほど大人気だったそう。真珠を目当てにやって来た観光客が船を待つ間、近くにあった魚問屋「丸幸水産」の生けすで泳ぐ魚を見て大喜び。その様子を見ていた丸幸水産の長男・中村幸昭(はるあき)さんが、魚問屋の一角で水族館を創業。開館当初は、ウミガメ、イセエビ、アシカなど、約50種類を飼育していたそうです。 その後、ドーナツ形の水槽など、独自のアイデアで人々の心を掴んでいきました。1960年頃に開始されたイルカショーは、当初、イルカの飼育員ではなく海女さんが行っていたのだとか。 1977年にはジュゴンの飼育を開始。その7年後には鳥羽水族館のラッコが日本で初めて赤ちゃんを産み、空前のラッコブームが到来。ラッコの赤ちゃんを一目見ようと、1日に1万人以上のお客さんが訪れました。2004年に全国の水族館の中で最初に累計入館者数が5000万人に到達。日本一、お客さんが訪れた水族館となりました。 しかし、1990年頃に水族館ブームが起こり、累計入館者数を大阪の海遊館に抜かれ、日本一の称号を失った鳥羽水族館。そこで、杉本さんのアイデアで飼育種類数日本一を目指すことに。発案から2年をかけ、飼育種類数日本一を達成しました。