石破総裁「逆ご祝儀相場」でも買い安心感のある好調3銘柄
石破新総裁の誕生が伝わると、日経平均先物は急落した。「逆ご祝儀相場」はどこまで続くのか(写真:ブルームバーグ)
9月27日の東京株式市場は、前日の米国株市場でダウ平均株価が260ドル高となったことを好感する動きに加え、前日に権利が確定した配当金が再投資に向かうとの思惑などから、買い優勢のスタートとなった。後場に入ると、自民党総裁選の1回目投票で最多得票した高市早苗氏が低金利政策の維持や積極財政を主張していることから思惑が膨らみ、日経平均の上昇が加速。終値は前日比903円高の3万9829円と大幅に続伸した。 ただ、通常取引終了後に石破茂氏の勝利が伝えられると、為替相場は円高に振れ、1ドル=142円台へと反転。日経平均先物は一時、3万7000円台後半へと急反落した。 来週(9月30日~10月4日)は、今週後半の2日間で急騰したことに対する反動安が先行しそう。10月1日からの臨時国会で首班指名、組閣と進む中で、石破内閣の政策の見極めが進むと、相場も次第に落ち着きを取り戻しそうだ。一方、来週末にはアメリカの9月雇用統計発表を控えており、売り買いが手控えられる可能性もある。 来週の日経平均の想定レンジは3万8000~3万9300円とする。
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冨田 康夫