三冠王の最有力候補 他球団から「村上宗隆よりセ・リーグで最も怖い打者」は
日本球界の傾向をつかんで
ヤクルトで来季以降もプレーすることが発表された翌日の6月22日も、貴重な一発で勝利に導いた。巨人戦(東京ドーム)で8回二死三塁から、四番の村上が気迫のヘッドスライディングで内野安打をもぎ取ると、続くサンタナがカイル・ケラーのカーブを豪快にすくい上げた打球はバックスクリーン左に飛び込む11号2ラン。試合後のお立ち台で「村上も自分の俊足を見せてくれたなと思います。彼も打点を稼げてよかった」と称えた上で、「スワローズファンは日本一のファンだと思っています。これから数年ヤクルトにプレーできることに感謝していますし、全力で貢献することを誓います」と宣言。東京ドームに詰めかけたヤクルトファンから大歓声が起きた。 70試合出場で打率.309、11本塁打、38打点。打率はリーグトップ、打点はリーグ2位で、本塁打もリーグトップの村上を3本差で追いかける。他球団の首脳陣は、「セ・リーグで最も怖い打者ですね。個人的には村上より厄介です。内角に長打を打てるポイントを持っているし、外角の球を腕が長く引っ張るようなスイングで逆方向に長打を飛ばせる。配球を読んで打つタイプの打者だと思うのですが、日本野球に慣れてきてある程度傾向をつかんできている。三冠王の最有力候補じゃないですか。来季以降も故障がなければ高水準の成績を残すと思います」と高い評価を口にする。 チームは27日の広島戦(マツダ広島)でサヨナラ負けを喫して借金8にふくらんだが、このままズルズル負けるわけにはいかない。上昇気流に乗せるため、オスナと共に打ち続ける。 写真=BBM
週刊ベースボール