【多忙な40代社長の健康法と時間割】スマートウォッチで身体状況を見える化。楽しみながらコントロールします/くふうカンパニー・くふうAIスタジオ閑歳孝子さん
自ら開発した家計簿アプリ「Zaim」は、その後1000万ダウンロードまで成長。多忙なITベンチャー企業の代表執行役である閑歳(かんさい)孝子さんがしている健康法は?「なんでも計測することが大好き」という閑歳さんらしく、フィットビットのスマートウォッチで身体状況や睡眠を見える化。楽しんで目標をクリアしているのだそう。
超多忙な経営トップの健康法が知りたい!
社長、体のために何してますか? 「ウェアラブル端末で、体の数値をコントロール」 閑歳(かんさい)孝子さん(くふうカンパニー・くふうAIスタジオ) ◆1979年生まれ。2001年慶應義塾大学環境情報学部卒業後、日経BP社で記者・編集に携わる。’04年に退職後、Web系ベンチャーを2社経験。エンジニアとして働きながら、プライベートで家計簿アプリ「Zaim」を開発、リリース。’12年に法人化し、Zaim(現くふうAIスタジオ)代表取締役に就任。1000万ダウンロードを超えるサービスに成長させる。’23年くふうカンパニー代表執行役に就任。’07年にパートナーと事実婚
夫婦二人暮らしで「週末は夫が料理を作ってくれることも。パエリアとアクアパッツァが彼の得意料理です」
将棋の藤井聡太さんとガールズグループXG。推し活が日々のパワー
編集者からITベンチャー企業へ転身。プログラミングを独学すると、個人で家計簿アプリを開発して、起業。異色の経歴を持つ閑歳孝子さん。 「20代後半の頃は忙しくて、毎日10時間以上、座りっぱなしでPCに向かう生活を続けていました。そのせいで首をひどく痛めて、一時は動けないほどに。以来、体には気を遣うようになりました」 現在は、定期的にドクターストレッチに通い、2週間に1回、鍼に通うのがルーティン。またウェアラブル端末フィットビットを愛用。時計機能のほか、心拍数や歩数など、身体状況を見える化してくれる優れもので、「なんでも計測することが大好き(笑)」という閑歳孝子さんには、ぴったりのアイテム。 「フィットビットは、もともと使っていたんですけれど、コロナ禍で外出しなくなって、より数値を意識するようになりました。目安は一日8000歩。通勤するとそのくらいになるのですが、リモートワークで足りないときは、歩いて補ったり。 それと睡眠のクオリティも計測してくれるんです。睡眠が浅くて熟睡できていないと、カウントされないことも。今は1週間の睡眠の平均が6時間20分になるように設定していて、クリアできると星マークがつく。楽しみながらやっています」 最近は、香り物に凝っていて、自宅でリラックスしたいときに使っているそう。お気に入りは、京都の老舗・薫玉堂(くんぎょくどう)のお香。嵯峨野の竹、大原のコスモスなど、京都にちなんだ名前がついた人気のシリーズだ。 「20種類くらいあって、ケースの色もそれぞれ違います。私が好きなのは、紫のケースの八瀬(やせ)の薫衣草(くんいそう)。優しい香りで安らぎます」 根っからのインドア派で、静かに漫画を読む時間が癒しのひととき。 「山岸凉子さん、萩尾望都さん、大島弓子さんなど、24年組といわれる漫画家さんが大好きで。古い作品ですけれど、文学的というか詩的な世界観に感動します。あと全然違いますが、最近ハマっているのはアプリで配信されている少年ジャンプ+に連載中の『接客無双』。ギャグ漫画で、夫も大好きなんです」 そんな閑歳孝子さんの唯一のアクティブな趣味が「推し活」! 忙しい日々の大きな活力となっている。 「一人は将棋の藤井聡太さんです。藤井さんは素晴らしい才能に加えて、人間として魅力的。外を向いていないところがいいんです。将棋の真理を追究するためにやっていて、自分の道を究める求道者という感じが、本当にかっこいいと思う」 もうひとつが全員日本人のガールズグループXG。アメリカでも大人気となっている話題のグループだ。 「オーディションで選抜された7人組で、5年かけて鍛え上げられてきただけあって、そのパフォーマンスはハイレベルです。ニューヨークのライブには、3泊4日の弾丸で行ってきました(笑)。最近のアイドルグループの世界観って、ベンチャーの世界に似ているんですね。育成からデビュー、ブレイクまでの仕組みが、シリンコンバレーのスタートアップのインキュベーション(企業家を支援・育成すること)とすごく似ていて。 システムがよくできているから世界で活躍できて、ちゃんと収益化できる。計算して熱狂を生み出しているところがすごいです。勉強になりますし、何より彼女たちからエネルギーをもらうことで、私も前向きに走れています」