宮田成華「(富士通での優勝争いは)すごく楽しかった」。現在メルセデスランク57位、初優勝とシード獲得を目指す彼女にインタビュー
コースでは左ピンが苦手
ーーフェードヒッターが左ピンを狙って左に外すとピンが近くてアプローチが難しくなる。フェードヒッターの宮田も左ピンが苦手だと話す。 宮田:左ピンが苦手で、特に右サイドから左ピンで左に外すことが嫌なので、ピンを狙わないようにしました。(ターゲットと)対角に立つのが嫌いなのでできるだけ真っすぐに立ちたいので、左ピンのときは左のティーマークに近い位置から打つようにしています。 ーー何ヤード以内ならピンを狙うとか、決めごとはあるのか? 宮田:ライとその日の感覚で変わりますが、すごく調子が良い時はアイアンで打てるならピンを狙います。でも150ヤード以内ならだいたいピンを狙いますね。 ーー得意なクラブは? 宮田:ドライバーです! ーー宮田のドライバーショットはツアーでもトップクラスの飛距離と美しい弾道を描く。アプローチは? 宮田:今年の初めよりはだいぶ引き出しは増えて来ました。 ーー移り変わる季節の中で試合会場の芝の状態も変わる中で、練習ラウンドやアプローチ練習場で芝の感触を確かめながら自分なりに工夫してアプローチのバリエーションを増やしてきたと宮田。コーチとして師事する坂詰和久コーチとどんな関係? 宮田:和久さんは学生時代に6年間習っていたので、今さら新しいことに取り組むというよりは、私の傾向を教えてくれて、すぐに戻してくれるのが良いところです。頻繁に見てもらわなくてもなんとか自分で考えて修正できるし、良い距離感で必要なアドバイスをもらえるので助かっています。 ーー悪くなるとどんな傾向に? 宮田:悪くなると切り返しで突っ込んで、フェードの曲がり幅が大きくなったり入射角が強くなりますね。自分で気づけないのでチェックしてもらっています。 ーー動画を撮ったりはしない? 宮田:動画は細かいところまで気になってしまうので、なるべく撮らないようにしてます。どんどん悪い方に行ってしまうので、今年は3回くらいしか撮ってないですね。 自分のスウィングの嫌な部分に目が行ってしまい、形を直そうとしてしまうから動画はあまり撮らず、それよりは絞ってチェックポイントを絞って修正しているという。 前週の優勝争いの位置からのプレーは「すごく楽しかった」と振り返る。ゴルファーとしてのポテンシャルは誰もが認めるところだが、上位で戦う経験を繰り返しながら一段ずつ階段を登っている段階だと言えそうだ。 写真/有原裕晶
みんゴルツアー担当