NEWS・小山慶一郎が語る「歴史」「現在」「未来」…諦めずにたどり着いた「3人で戦える音楽」…インタビュー後編
NEWS・小山慶一郎(40)の2週連続インタビュー後編。昨年デビュー20年を迎え、「STARTO ENTERTAINMENT」所属グループでは長男的なポジションに。後輩たちを先導するグループの「歴史」「現在」「未来」を聞いた。 * * * 苦笑いであり、照れ笑いのようにも見えた。「ずっと若手だと思われていた。でも、勝手に長男になっちゃって(笑い)」。今年4月に開催した新会社幕開けイベント「WE ARE! Let’s get the party STARTO!」に参加したグループではNEWSが最も活動歴が長く、長男的な立場になっていた。 デビュー22年目。連続ドラマ初主演を務める日本テレビ系ドラマ「高杉さん家のおべんとう」(水曜・深夜0時29分)の主題歌「あっちむいてほい」が、31枚目シングルとして13日にリリースされる。現在も全国ツアー中で精力的な活動を行っているが、「長男」には違和感がある。 「たまたま『WE ARE!』ではそうでしたけど、TOKIOさんが(事務所を)出られて、V(6)さんが解散されたり、嵐さんが休止していたり。そこがゴソッといなくなって、勝手に『長男』になっちゃっているんですよ。本当は、上がいるんですから。僕らも『次男』くらいのつもりでいましたし」 笑いを誘いつつも一呼吸置き、「でも、まぁ」と再び言葉を紡いだ。「それだけ、やってきたなとは思うから。長男ぶるつもりはないですけど、20年間やってきた事実はある。それを、後輩たちにどう感じてもらえるか。20年やりたいと思ってもらえるような、そんな背中を見せられたらいいですよね」 NEWSの20年。多くのメンバーが脱退した。活動休止も経験した。グループ存続の危機にも直面した。それでも、小山は言う。「過去を触ってはいけない。いじってはいけない空気が嫌いなんで」。全てを受け入れ、全てと向き合う。その全部が「NEWS」だからと考えている。 「9人の時も、人数が減った時もNEWSだし、どの時代もNEWSを愛していた。どのメンバーも覚悟を持ってグループを離れたし、嫌だからやめたわけじゃない。僕は、当たり前にNEWSでいただけで、NEWSの船を下りた人と、まだ乗っている自分たちというだけの話」 だからこそ今、「船」に乗る3人の絆、そして支え続けるファンとの絆は深い。 「どの時代も楽しかったし、愛している。いろいろな節目がある中、(グループが)なくなってしまうかもという時に僕らがこの屋号を守り、この船を走らせることを諦めなかった。それが、今の結束力につながっているし、きっとファンも見てくれていたと思う」 昨年は、社名や環境が激変した。それでも「絆」はブレない。 「会社が変わったから、グループがどうこうということは全くなかった。揺るぎないものがあったから。独立しようという思いも、全くなかった」 そんな3人が、ファンと共に見据える未来を聞くと、「もう大人だし、もしかしたら25周年の時に『ライブをやりたくない』という人がいたら、それはそれで(笑い)」。冗談を交えた後、すぐに真顔になり、「でもね」と続けた。 「そういうふうに言う人はいないと思うし、音楽を長くできるだろうなって。バンド編成に変えて、それからフェスとかもすごく呼んでもらえるようになった。3人で戦える音楽にシフトチェンジをしていて、これは年を重ねても歌っていけるかなって。僕らって、ほとんど踊っていないから(笑い)」。そう言うと、かみ締めるように言葉を重ねた。「ずっと長く音楽をできるんじゃないかな」 (田中 雄己) ◆小山 慶一郎(こやま・けいいちろう)1984年5月1日、神奈川県出身。40歳。2001年に入所。03年、明大に入学。同9月、NEWSのメンバーとして「NEWSニッポン」でCDデビュー。07年の明大卒業時は模範卒業生に選ばれる。10~18年、日テレ系「news every.」にキャスターとして出演。現在は、フジテレビのバラエティー番組「NEWS小山のおしゃキャン!どう?」などに出演。血液型O。
報知新聞社