新大関大の里「ひやひや」の逆転勝ち 大相撲九州場所初日
大相撲九州場所は10日、福岡市の福岡国際センターで初日が行われ、3大関がそろって白星スタートを切った。先場所優勝の新大関大の里は平戸海を突き落としで退けた。琴桜は小結正代を突き落とし、豊昇龍は王鵬を寄り切った。一人横綱の照ノ富士は先場所に続き初日から休場。 【写真】大関昇進伝達式でお祝いのタイを手にする大の里 両関脇は大栄翔が宇良を突き倒したが、霧島は若隆景に寄り切られた。小結若元春は阿炎を押し出した。再入幕の尊富士、ウクライナ出身初の幕内力士となった獅司も白星を挙げた。 新大関としての初日は、危ない相撲ながら白星を拾った。大の里はやや立ち遅れて、いきなり平戸海にもろ差しを許してしまう。肩越しに右上手を引いたものの、苦しい状況を打開できないと見るや、すぐさま左から突き落としを繰り出して逆転勝ち。取組後は「先場所も初日ひやひやして、今場所もこういう相撲を取ってしまった。初日の入りが課題かな」と反省が口をついた。 それでも大関という地位を考えれば、負けなかったことは大きい。大の里は「ひやひやしたけど、もう一度集中して、また明日以降、頑張りたい」と気を引き締め直していた。