阪神・岡田監督 好守で躍動の前川をフル出場させた意外な理由「ヒーローインタビューも前川やと思ったから」【一問一答】
「阪神3-0ヤクルト」(16日、甲子園球場) 阪神が4連勝で貯金を今季最多の11へ伸ばした。岡田彰布監督は初回にファインプレーを見せ、六回に決勝犠飛を放った前川右京外野手に守備固めを送らずフル出場させた理由を説明。「ヒーローインタビューも前川やと思ったから、もう最後まで出したよ(笑)」と明かした。 【写真】スーパーファインプレーや! フェンスに衝突しながら好捕する前川 以下、岡田監督との一問一答。 ◇ ◇ (テレビインタビュー) -大竹が6回3安打無失点。 「初回ですね。ね、ほんと前川のプレーがなかったらと思ったら、大きいですね」 -大竹はとくによかった部分は。 「緩急のピッチャーなんでね。だから、3回くらいからですよね。持ち味を出せたというか。初回はちょっと力んでね、あんなフォアボール出すピッチャーじゃないんで。そういう意味でも前川のプレーは大きかったですね」 -大竹は3連勝、2年連続2桁勝利。 「あーそうですね」 -この終盤に頼もしい投球を続けている。 「そうですね、だいぶ相手のバッターが慣れたと思うんですけど。でもね、うまく最少失点で、今日はゼロですけど。ずっと、そういう意味では勝ちにつながる投球というかそういうのはできてますね」 -4連勝中リリーフが無失点。 「いやいや、まあ、6回までいってくれると1人休める展開にもなるし。他のこないだの富田とかも、他のピッチャーもすごく良い仕事してるんで。だから何とかね、6回、7回ぐらいで追い越しとけばというのはあるんでね。リリーフ陣の頑張りもすごくあると思いますよ」 -六回に前川が左投手の田口から犠飛。 「いやいや、もう全然代えるつもりもなかったし、今日は初回から前川のゲームかなと思ったんで、何とかしてくれると思ってましたけどね」 -七回の森下のタイムリーも大きかった。 「そうですね、やっぱり3点目大きかったですね」 -終盤の森下の勝負強さは。 「いやいや、もうね、2打席は全然ダメだったんですけど、センターに打て言うて、そいたらヒット出るんだからね、最初からああいう打ち方すればいいんだけどね」 -前川に打点がついて、他の先発メンバーは全員安打。単打で12安打。 「曲がりなりに言うたらおかしいんですけどね、やっぱりヒット、そういう感じで1試合に一人1本ずつ打てるいうことはすごくいことだと思うし、後ろに繋げていけるという意味でもね、それはみんな選手間の信頼関係というかね、後ろに回しとけばっていうのが、そういう意味ではいい効果が出てると思ういますね」 -4連勝で貯金も今季最多を更新して11。残り10試合に向けて。 「いや、もうね、ちょっと間隔空いたりしますけど、目の前の試合をね、とにかく勝っていくだけですね」 (囲み取材へ移り) -初回の前川のプレーがなければ、どうなっていたか。 「おーん、なあ。あれは大きかった、ほんま。左利きで良かったよ。右だったら捕れてないかも分からんなあ、おーん」 -守備も出ている内に。 「そうやなあ。今日も島田行こうと思っとったけどな。多分、決勝打も前川やし、ヒーローインタビューも前川やと思ったから、もう最後まで出したよ(笑)。(ヒーローは)違うの?前川違うの?前川やな」 -あのプレーで試合展開が変わる。 「そら変わるよ、あれ3点入ってるもんなあ、初回。まあちょっとコントロール悪かったからなあ、力んでなあ、球数も初回多かったし。あれ(増田の大飛球)も完璧逆球やろ、狙ってても中行かんかったからなあ」 -大竹が2年連続2ケタ勝利。 「そら大したもんと思うよ、それは、おーん。まあ、あとは規定イニングを気にしとるけどな(笑)、おーん。いや、(打線が)ゼロやったらもう1イニング投げさせとったよ。追い越してなかったら、点が入ってなかったらな、6回に。それはいくつもりやった」 -緩急の使い方。 「一番はコントロールと思うよ。やっぱり今日も3回くらいからそういうピッチングと思うよ、俺はね。まあ、なあ、うまいことフォアボール出してもなんだかんだ嫌なバッターはな。うまく点を取られんように、あれはもう制球難のフォアボールじゃないよ。嫌がっているなってみんなに見せてるやんか。なあ、ストライク取りにいってのフォアボールじゃないもんな。それであと抑えたらええわけやもんな、おーん」 -大事な7連戦と言っていた。 「まあ、地の利もあるからな、甲子園というのもあったらかね、なんとか、おーん。まあ、雨で1試合、雨あったけど、まあ十分じゃないかな、でもな」 -あの雨も良かった。 「雨良かったってあんなん野球でけへんよ。何を言うとんねん。中止にしたんちゃう、でけへんて」