中谷潤人が貫禄の6回TKO勝ち! 統一戦候補は「誰でも」|Prime Video Boxing 10 DAY2
10月14日(月・祝)、東京・有明アリーナで『Prime Video Boxing 10』DAY2(最終日)が開催され、WBC世界バンタム級王者の中谷潤人(M.T)が挑戦者ペッチ・ソー・チットパッタナ(タイ)を6回TKOに沈め、2度目の防衛に成功した。 【ライブ速報】天心の初地域王座戦、中谷潤人の圧勝防衛戦など『Prime Video Boxing 10』DAY2リアルタイム試合経過はこちら 7大世界戦をひとつのイベントで行うという日本ボクシング界史上初のビッグイベント『Prime Video Boxing 10』は、初日に井上拓真(大橋)vs堤聖也(角海老宝石)のWBA世界バンタム級タイトルマッチがメインイベントに設定され、2日目のメインイベントには中谷潤人の防衛戦が組まれた。否が応でも比較された中谷と井上拓真だが、この大会でそれぞれが勝利した先に、日本人同士のバンタム級統一戦が期待されていたからだ。 ところが、前日のDAY1において、井上拓真は12年前の高校生時代に完勝した相手である堤に、0-3の判定負けを喫し、WBA王座から陥落。中谷との統一戦プランはあっけなく消滅した。バンタム級日本人世界王者の中で、頭ひとつ抜けた存在として評価される中谷としては相手には困らないが、まずはここで油断なく勝ってプランを練り直す必要がある。ボクシングは何が起こるかわからない。 実際、ペッチの77戦76勝(53KO)1敗、現在28連勝の戦績は数字のマジックではなかった。踏み込みが鋭く、中谷の得意な距離を容易に取らせないペッチは、打ち合いでもタフさも見せ、打ち終わりにしっかり返していった。 戦前の圧倒的アンダードッグを塗り替える強さを見せたペッチだが、中盤戦を過ぎると中谷のパワーブローで蓄積したダメージが露わとなり、6Rでついにはダウン。その直後には左フックを中谷にヒットさせてどよめかせたが、そこまでだった。 中谷のワンツーの左ストレートがペッチの顔面に突き刺さり、2度目のダウンでレフェリーストップ。6ラウンド25秒、問答無用のTKOで中谷が2度目の防衛に成功した。要所要所を見てみると、中谷に対する有効打はほとんどなかった。逆に的確にヒットさせ、ジリジリと体力を削ってKOしてしまう中谷の勝ち方は、『モンスター』井上尚弥にも相通ずる。 中谷は「世界戦でのノックアウトで皆さん喜んでくれたと思う」と話し、試合については「当たるパンチを見ていた。勝負のポイントになった」と語り、ペッチのタフさについても「そういう選手に勝ってきた」と迷いなく返答。次戦候補については、「誰でも。Who's Nextって感じです」と、WBO王者の武居由樹(大橋)、IBF王者の西田凌佑(六島)、そして新WBA王者の堤に向け、余裕のコメントを放った。 最後にパウンド・フォー・パウンド1位を目指すことを改めて宣言。バンタム級4団体統一の筆頭候補としての自信をさらに深める格好となった。 スポーティングニュース本誌では、『Prime Video Boxing 10』DAY2のメインイベントの中谷vsペッチのほか那須川天心vsアシロなど、各タイトルマッチのリアルタイム速報で伝えた。
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