’19センバツ習志野 第4部・選手紹介/1 飯塚脩人投手/兼子将太朗捕手 /千葉
<第91回選抜高校野球> 第91回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)は23日に開幕する。10年ぶり4回目の出場を決めた習志野の選手たちは夢舞台でのプレーを待ち望み、練習に励んでいる。ベンチ入りが予想されるメンバー18人を紹介する。【秋丸生帆】 ◇場面でギア入れ替え 飯塚脩人投手(2年) 常時130キロ超の直球に縦と横のスライダーを織り交ぜる。打者を打ち取った後に雄たけびをあげるなど、気迫あふれる投球が目をひくが、小林徹監督の評価は「頭を使える選手」。打者や場面によってギアを入れ替え、最速145キロの直球で勝負する県内屈指の本格派右腕だ。 中学までは内野手を兼ね、投手に専念したのは高校から。投球は「教わったというより、2人の先輩をまねして覚えた」。制球力を武器に打者を翻弄(ほんろう)した佐藤将聖投手(3年)と、伸びのある直球が魅力でプロ入りした古谷拓郎投手(3年)。2人を見て変化球を覚えたり、フォームを調整したりしたという。 昨夏までは制球に難があったが、「先輩に頼らない」と精神的に自立したことで集中力が増した。秋の公式戦は7試合に登板し四死球6、防御率0・50を記録した。 関東大会準決勝の桐蔭学園戦で、6番打者の川久保瞭太選手(1年)に狙い通りの全力の直球を打たれたのが頭に残る。「開幕まで短いが全てをレベルアップして臨みたい」と意気込む。 ◇いいづか・しゅうと (1)右・左(2)181センチ、78キロ(3)習志野市立習志野第二中(4)音楽鑑賞(5)大谷翔平(エンゼルス) ◇長打力と強肩が武器 兼子将太朗捕手(2年) 野球を始めたのは小学2年で、「体が大きい」という理由で捕手に選ばれた。「全てのプレーに関わって試合を左右する存在」と捕手の魅力を感じている。 昨秋の県大会序盤は後輩に正捕手の座を譲っていた。県大会2回戦の市柏戦で同点の九回に逆転2点適時三塁打を放ち、その後は全試合でスタメンマスクをかぶる。長打力と肩の強さが売りだ。 関東大会準決勝の桐蔭学園戦では六回まで無得点の展開に焦りが募った。「間を使うことも忘れ、投手とのコミュニケーションが欠けたことが後半の大量失点につながった」と分析している。大会以降、「余裕を持って焦らずに、集中しすぎない」ことをモットーに練習に臨んでいる。 秋の公式戦では捕手に専念するあまり、打率は1割2分5厘と低迷した。「チームの足を引っ張ってしまった」と、ティー打撃の量を2倍ほどに増やした。「捕手としてチームを引っ張っていける存在になりたい」と力強く語った。 ◇かねこ・しょうたろう (1)右・右(2)182センチ、80キロ(3)市川市立市川第七中(4)映画鑑賞(5)甲斐拓也(ソフトバンク) ……………………………………………………………………………………………………… ◇データの見方 (1)投・打(2)身長、体重(3)出身中学校(4)趣味・好きなこと(5)憧れの人