「ChatGPT Search」は実際なにができるのか?
先日OpenAI社は「ChatGPT Search」を正式に発表しました。 ついに「Perplexity」やGoogleの「AI Overviews」、「Microsoft Bing」(Copilot搭載)と同じような、AI検索エンジンを正式に展開したんです。 そもそもOpenAIは、7月に「SearchGPT」という名前のサービスで、検索機能の計画を発表していました。 「SearchGPT」は、お試しのウェイティングリストと共に開始したプロトタイプでしたが、ChatGPTの検索機能がその座を奪い、「SearchGPT」の主要機能をChatGPTの新しい検索機能として展開したようです。
ChatGPT Searchの使いかた
一見、ChatGPT Searchは従来の検索エンジンと非常に似ています。 使い方は、ChatGPTを起動して、地球のアイコンをクリック(もしくは「/(スラッシュ)」キーを押してポップアップ画面の「Search」をクリック)して、検索したいことを入力するだけ。 たとえば「今週末のニューヨーク市の天気は?」と入力してEnterキーを押すと、ChatGPTはしばらく考えたあとで、質問に対する答えを弾き出します。 この天気の質問の例では、ChatGPT Searchは絵文字と共に答えを出しました。 OpenAIによると、このようなデザインや情報更新のために、さまざまなニュースやデータプロバイダーと提携しているそう。 もちろん天気だけでなく、株価やスポーツ、ニュースや地図などの情報も含まれます。
ChatGPT Searchのソースは?
ウェブ検索するものであればなんでも、ほかのAI検索エンジンと同じようにChatGPTはソースとして引用します。 たとえば「Appleは今週何を発表した?」と聞いた場合、ニュースを要約して、新しいMacBook Proや、デザインが変わったMac mini、アップデートされたiMac、Apple Intelligenceのリリース、新しくアップグレードしたAppleのアクセサリについて語ります。 このような要約はすべて、情報を引き出してきたソースを見たり、クリックして記事全文を読んだりすることができます。 また、ソースのところにカーソルをマウスオーバーすると、リンクを開かなくてもウェブサイト全体のプレビューを見ることも可能です。 さらに、回答の下部には「情報源」のオプションがあり、これをクリックすると、この要約で参照したすべてのソースの一覧に加えて、ChatGPTが使用したかどうかに関わらず、質問の内容に類似したソースの検索結果の一覧も見ることができます。 OpenAIによると、ChatGPT SearchはGPT-4oモデルの「微調整バージョン」を搭載しており、OpenAIのo1プレビューモデルから出力しているそう。 また、OpenAIは「Condé Nast」「Financial Times」「Le Monde」「The Atlantic」「Vox Media」など、さまざまな業界の報道機関と提携もしています。 この点を売り込むために(そして間違いなく批判に先手を打つべく)、このようなメディアの、新しい検索エンジンがいかにすばらしいかという発言を多数掲載しました。 OpenAIは、現在ChatGPT Searchに改善の余地があることを認めています。 SearchGPTで試したベストの機能をChatGPT Searchに搭載したとはいえ、ショッピングや旅行の検索に対する回答にはまだ時間が必要です。 また、Advanced Voice ModeやCanvasを使った検索もまだできず、これから、という感じでしょうか。