とり野菜みそBLUECATS ARENAがオープン…バレーV1・PFUの選手が初見学
バレーボール女子・V1リーグに所属するPFUブルーキャッツの選手17人が2日、来季からのホームアリーナとなる「とり野菜みそBLUECATS ARENA」(石川県かほく市)を見学した。メインアリーナのほか、観客席、選手控え室、トイレ、トレーニングルーム、柔剣道場などを見て回った。同施設は1日にオープンしたばかりで、初めて訪れた選手たちは興味津々にチェック。高相みな実キャプテン(27)は「選手みんなが楽しみにしていたので、施設が完成してすごくうれしい。自分たちが拠点とするかほく市に出来て、よりよくチームを知ってもらえます」と笑顔を見せた。 地上2階建てで、アリーナのほか、弓道場、柔剣道場、トレーニングルームを備える。観客席は1871席(固定1596席、移動252席、VIP10席、車いす13席)を備え、リーグ開催時には仮設で最大3500席に拡張可能だ。高相は「天井が低めで、ボールとの距離感がわかりやすく、レシーブやトスが上げやすい。バスから控え室への導線も工夫されていて、とてもありがたいです」と感謝する。チームカラーの青色に統一された選手控え室は、ロボット掃除機も稼働しており、試合に集中できる環境が整っている。 PFUは長年、かほく市を拠点に活動を続けてきたが、リーグ戦は金沢市や輪島市などの施設を利用。地元でのホームゲーム開催は大きな悲願で、今秋からのリーグ戦では、来年3月までに8大会の開催を予定する。金子健太郎GM補佐は「チームを知らない人もたくさんいるので、気軽に足を運んでもらえるようなイベントにしていきたい。価格帯も考えて、2階席を抑えるなど、集まりやすい空間作りをしていきたい」と話す。 先月21日にはSVライセンスが交付され、今月17日には今秋開幕のSVリーグに参入するチームが発表される予定。また、14日にはオープニングイベントとして、能登半島地震復興支援チャリティーマッチを開催する。PFUの紅白戦のほか、パリ五輪出場を目指す女子日本代表の紅白戦が予定されており、チケットはすでに完売。3万円の特別席も数分で売り切れるなど、その注目度に関係者もビックリするほどだ。高相は「みなさんに元気を与えたいという気持ちで取り組んできた。バレーの楽しさを感じてほしい。また、もう一回見たいと思ってもらえるような試合をお届けしたい」と意気込む。地元の声援を受けながら、新アリーナで新たな一歩を踏み出す。(中田 康博)
報知新聞社