運命に翻弄されたピアニスト映画5選!
揺れる船内で見事な演奏を行う!『海の上のピアニスト』
赤ん坊のときに豪華客船の中で見つかり、その生涯を船内の名物ピアニストとして送った男の物語。ダンスホールでピアノを演奏し、即興曲を次々と生み出す日々を送っていた男の運命が、美しい少女に心を奪われたことで動きはじめる。 『ニュー・シネマ・パラダイス』の名匠ジュゼッペ・トルナトーレが、類まれな才能を持つピアニストの生き様を描写。音楽に囲まれてすくすくと育ち、驚くべき才能を発揮し、やがて初めての恋心を知る男にティム・ロスが一筋の哀愁を滲ませ、彼の物語をエンニオ・モリコーネの音楽が包む。激しく揺れる船内でも何食わぬ顔でピアノを軽快に弾き続けるくだりなど、名場面もたくさん。
苦難の人生をピアノとともに生きる!『シャイン』
厳しい父親に導かれるまま、幼少期からピアノの才能を開花させてきたデイヴィッド。だが、父親はひどく支配的で、デイヴィッドがピアニストとしてステップアップする機会をことごとく奪う存在でもあった。そんな中、デイヴィッドは父の許しを得ないままロンドンに留学し、難曲を弾きこなすまでに至るが…。 実在の天才ピアニスト、デイヴィッド・ヘルフゴットの半生を映画化し、主演のジェフリー・ラッシュがアカデミー賞主演男優賞を受賞。精神に不安を抱え、過酷な入院生活を送るなどの苦難を経てなお、ピアノを愛し続けた男の魂を全身で表現している。運命的に出会い、のちに妻となる女性とのラヴストーリーも素敵。
ピアノ演奏で敵味方の関係すら超越!『戦場のピアニスト』
ナチス・ドイツのポーランド侵攻に伴い、家族とともにワルシャワのゲットーへ強制移住させられたユダヤ人ピアニストのシュピルマン。自由を奪われ、死の恐怖におびえる日々を送ることになったシュピルマンだったが、やがてゲットーから逃げ出すチャンスが巡ってくる。 実在のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの自伝を、自身も幼少期をゲットーで過ごしたロマン・ポランスキーが映画化。エイドリアン・ブロディがシュピルマンを熱演し、アカデミー賞主演男優賞に輝いた。人間としての尊厳を奪われながらも生きる希望を手放さず、その演奏で敵味方の関係すら超越したシュピルマンの物語に心を揺さぶられる。