運命に翻弄されたピアニスト映画5選!
差別が根強い南部で黒人ピアニストが演奏ツアーを行う!『グリーンブック』
ニューヨークのナイトクラブで用心棒を務める屈強なイタリア男のトニー(ヴィゴ・モーテンセン)。天才的な黒人ピアニスト、ドクター・シャーリーにスカウトされた彼は、アメリカ南部を巡る演奏ツアーに運転手として同行することに。それは、人種差別が根強い南部でドクター・シャーリーの用心棒を務めることも意味していた……。 がさつな白人用心棒と品のいい黒人ピアニストの心の交流を描き、アカデミー賞で作品賞を受賞。大勢に絶賛される立場でありながら、あえて危険な地に赴いたドクター・シャーリーの心情をマハーシャラ・アリが説得力ある演奏シーンともども巧みに演じ、アカデミー賞助演男優賞に輝いた。
1音でも間違えたら即死亡!『グランドピアノ ~狙われた黒鍵~』
あるトラウマを抱え、演奏から遠ざかっていた天才ピアニストのトムが5年ぶりに表舞台へ復帰。亡き恩師の追悼コンサートで、恩師とトム以外は弾きこなすことができないという難曲の演奏に挑む。だが、その譜面には「1音でも間違えたら、お前を殺す」という脅迫が記され、会場では謎のスナイパーの銃口がトムに向けられていた……。 イライジャ・ウッドが絶体絶命に陥った天才ピアニストを、彼を翻弄するスナイパーをジョン・キューザックが演じるサスペンススリラー。迫力の演奏シーンを味わいながら、最高級のグランドピアノの前で命懸けの演奏をすることになるピアニストの運命にハラハラさせられる。
文=渡邉ひかる text:Hikaru Watanabe