夏まつりへの市の補助金を過大に請求してプール金…実績報告書に実際の使用額と異なる領収書を添付
大分県杵築市山香町で毎年開かれている「山香夏まつり」で不適正な会計処理が行われていた問題で、市は2日、まつりの実行委員会が書類を改ざんするなどして市の補助金を過大に請求し、プール金を作っていたとの調査結果を発表した。
市によると、不適正な会計処理は2016~19年度に計14件あり、市に提出する実績報告書に実際の使用金額と異なる額の領収書を添付するなどした。過大に受け取った額は約30万円で、実行委はすでに加算金を含む約52万円を市に返還している。
実行委の関係者は市などの聞き取りに、「補助金や協賛金が減り、物価高で経費も増える中、まつりの継続を懸念してプール金を作っていた」と説明したという。市は私的流用はなかったとしている。