大仁田厚、生涯3度目のマットプロレスで快勝も「奈良、アフガン、今回とやったけど、やっぱりリングが一番です」
◆大仁田厚デビュー50周年記念特別参戦「LEGEND OF THE F」大会(1日、東京・六本木、バーレスク・アネックスYAVAY) 「邪道」大仁田厚(66)のレスラーデビュー50周年を記念した大会が六本木のナイトクラブ「バーレスク・アネックスYAVAY」で開催された。 バーレスク東京の女性ダンサーによるダンスとプロレスの融合という初の試みとなった大会のメインイベントで、大仁田はYAVAY式スクランブルバンクハウス有刺鉄線トルネードデスマッチで、FMW時代、最後の付き人だったマンモス佐々木、佐野直と組んで、B・ジェイソン、B・フレディ、B・レザーの怪奇軍と激突した。 この日の戦場はリングではなくマット。大仁田にとって、マット上での戦いはFMW時代の90年9月20日、台風のためリングが到着できず、マットを敷いて試合をした奈良・橿原大会、参院議員時代の02年9月、タリバン政権崩壊直後のアフガニスタンに乗り込んで地元の子どもたちの前で敢行した試合に次いで生涯3度目となった。 ナイトクラブに詰めかけた超満員60人の観客の前でギター、バット、竹刀、大型バケツ、有刺鉄線ボードとすべての凶器を持ち込んでの大乱戦はゴング前から大仁田がジェイソン、フレディと次々とバット、ギターで殴打。さらにDDTで硬いマットに叩きつけると、佐々木と2人がかりでフレディーを有刺鉄線ボードに叩きつけた。 顔面への毒霧噴射。客席のど真ん中での長机へのパイルドライバーとやりたい放題の「邪道」。最後も佐々木が高角度のノーザンライトボムでグロッギー状態に追い込んだフレディを大仁田がパイプいすでの脳天殴打で完全KO。3カウントを奪った。 試合後、マイクを持った大仁田は「僕がマットでプロレスをやるのは3度目。一度目は奈良、2度目はアフガン、でも、やっぱり、マットでプロレスをやるのは大変です。リングが一番です」と身も蓋(ふた)もない一言。 「史上3度目のマットプロレス、大変だったけど、みんな元気で行こう! 1、2、3、ファイヤー!」の決めゼリフで熱過ぎる六本木の夜を締めくくっていた。(中村 健吾) ◆全成績 ▽女子シングルマッチ 〇真琴(9分30秒 丸め込み)沙恵● ▽スペシャルタッグマッチ △GOEMON、怨霊(時間切れ引き分け)佐久田俊行、HASEGAWA△ ▽YAVAY式スクランブルバンクハウス有刺鉄線トルネードデスマッチ 〇大仁田厚、マンモス佐々木、佐野直(9分45秒 パイプいすでの殴打→体固め)B・レザー、B・ジェイソン、B・フレディ●
報知新聞社