ギリシャ強風で消火活動難航 アテネ近郊の大規模山火事
アテネ、ギリシャ、6月20日 (AP) ― ギリシャの首都アテネ近郊で発生した大規模山火事を受けて、市当局は6月19日、近隣2町村の住民に避難指示を出した。 アテネ中心部から南へ約30キロ、バリ近郊の人家がまばらな地域では、炎が低木やオリーブの木を焼き尽くし、強風に消火活動は難航している。 現在までに負傷者などは報告されていない。 消防当局によると、空中散布機とヘリコプターなど10機が投入され、消火活動は70人体制で実施されている。 灼熱の太陽の下、ここ数日ギリシャでは数十件の山火事が発生したが、いずれも甚大な被害をもたらす前に鎮火した。 誤って火事を起こしたとして、数人が逮捕起訴された。 アテネ首都圏は19日から20日にかけて、火災の危険度が高いと発表されているため、警戒を要する。 ギリシャの乾燥した暑い夏には山火事が多く、近年では多くの死者を出している。 乾燥した暖冬が終わった今年の夏は、特に危険性が高いと消防当局は警告している。 (日本語翻訳・編集 アフロ)