趣里、朝ドラヒロインからイメージ一変! “人間を描く奇才”橋部敦子が引き出す俳優の底力
10月スタートのカンテレ・フジテレビ系月10ドラマ『モンスター』で、趣里が主演を務めることが決定した。本作がゴールデン・プライム帯連続ドラマ初主演となる趣里は、常識にとらわれず、感情を排除して相手と向き合う、得体の知れない“モンスター弁護士”神波亮子を演じる。 【写真】ミステリアスな表情で佇む趣里 幼い時に母親を亡くし、父親と2人で暮らしてきた亮子。ずば抜けた才能と、裁判傍聴による莫大な知識を備えていた彼女は、高校3年生で司法試験に一発合格する。その後、父が失踪しても、亮子はその理由を追求することはなく、法曹界にも進まず、1人で暮らしてきた。やがて、ひょんなことから弁護士として働くことを決めた亮子は、裁判もゲーム感覚で進め、勝つためなら手段を選ばず、さまざまな案件に臨んでいく。 法律をゲームの道具のように扱う、型破りな“モンスター”のような主人公に扮する趣里。彼女は、2024年3月末までNHK連続テレビ小説『ブギウギ』に主演し、ヒロインの福来スズ子を快演していたが、今回、『モンスター』で演じる亮子は、明るく前向きな国民的歌手のスズ子とは、180度違うキャラクターというイメージだ。 趣里のほかにも、朝ドラヒロインを演じた俳優は、番組終了後に全く違うタイプの役に挑むことが多いように思う。『ちむどんどん』(2022年度前期)でヒロイン・暢子を演じた黒島結菜は、直後に、“詐欺師を騙す詐欺師”が主人公のドラマ『クロサギ』(2022年/TBS系)に出演。天真爛漫な暢子とは雰囲気が異なる、クールで理知的な法学部の大学生・氷柱を演じた。さらに、9月6日公開予定の映画『夏目アラタの結婚』では、なんと連続殺人事件の死刑囚を怪演。暢子の記憶が、頭から吹き飛びそうな役に挑戦している。 一方、『舞いあがれ!』(2022年度後期)でヒロイン・舞を演じた福原遥は、現在放送中の『マル秘の密子さん』(日本テレビ系)に主演し、謎めいた“トータルコーディネーター”密子に扮している。どんな手を使っても、依頼者を必ず成功させる密子は、穏やかで裏表のない舞とは全然タイプが異なる、つかみどころのない主人公だ。