北の富士さん「しのぶ会」 〝相棒〟舞の海氏悲痛「ガッカリですね。張り合いがないですね」
11月12日に82歳で死去した大相撲の第52代横綱で、NHK中継の解説者としても活躍した北の富士勝昭さんをしのぶ会が18日、東京・墨田区の八角部屋で開かれた。解説者の元小結舞の海秀平氏(56)が参列し、亡くなった恩人への思いを語った。 舞の海氏は北の富士さんとNHK中継で共演することが多く、2人の掛け合いはファンからも好評だった。この日に「まだ信じられない。明るく元気だった頃の北の富士さんしか見たことがないので。北の富士さんのおかげで委縮せず解説できた。(北の富士さんの)大きな器がなかったら、私もあまりのびのび(解説が)できなかったと思う」と沈痛な表情を浮かべた。 北の富士さんは、昨年初場所が最後の解説となった。その後は闘病生活に入ったが、今年の名古屋場所の中継でVTR出演していた。 舞の海氏は「何度か面会をお願いしたけど、誰とも会わないということだったので。どうしても一度顔を見たかったけど、北の富士さんは北の富士さんの美学を持っている人なので。カッコ悪いところは絶対見せたくないという思いが強い人なので、その気持ちを尊重した方がいいのかなと、葛藤しましたね」と明かした。 その上で「ガッカリですね。張り合いがないですね。これまでの相撲に対する考え方とか、北の富士さんの思いは生き続けると思う。もう一度思い返しながら、また解説していけたらと思います」と天を仰いだ。
東スポWEB