“乗り鉄”には夢のきっぷが発売中 冬限定 7日間“乗り放題”の「北海道&東日本パス」は青春18きっぷとどう違う?
7日間乗り放題ってどういうこと?超絶おトクな「北海道&東日本パス」とは
年末年始の長期休暇を利用して、電車を乗り継いで旅行を楽しむ人も多いはず。そこで、2025年1月4日までJR北海道およびJR東日本より販売されている「北海道&東日本パス」の利用を視野に入れる人も少なくないかもしれません。 【画像】これが「オトクなきっぷ」で乗れる「普通列車」です!写真で見る!(20枚)
北海道&東日本パスとは、JR北海道とJR東日本が共同で提供するきっぷです。 JR北海道線、JR東日本線、青い森鉄道線、いわて銀河鉄道線および北越急行線の普通列車(快速含む)普通車自由席のほか、JR東日本のバス高速輸送システム(以下、BRT)も乗り放題になります。 また、急行列車は別途料金券を購入すれば利用可能。なお新函館北斗~新青森間内相互発着の場合に限って、別途特定特急券を購入すれば北海道新幹線の普通車の立席が利用できるようになります。 北海道から東北、関東までの広範囲が対象なので、低予算で鉄道旅行を楽しむのに最適なきっぷと言えそうです。 なおJR北海道の担当者によれば、北海道&東日本パスは年末年始の帰省や冬休みなどの旅行に利用できる商品として、冬の旅行シーズンに合わせ北海道と東日本のエリア内および、双方間を普通列車でゆっくりと楽しんでもらうことを目的に発売されたといいます。 また、国内の観光客を中心に幅広い年齢層のユーザーが購入しているようです。 しかし、ここで気になるのが格安電車旅のお供として有名な”青春18きっぷ”との違いです。 青春18きっぷは、日本全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席およびBRT、JR西日本宮島フェリーに自由に乗り降りできるきっぷです。 北海道&東日本パスと青春18きっぷはかなり仕様が似ているように見えますが、どのような点が異なるのでしょうか。
その名のとおり北海道と東日本エリアに限定
まずひとつ目の違う点は、利用可能エリアです。
前述の通り、北海道&東日本パスは北海道と東日本エリアに限定されています。一方で青春18きっぷの対象区間は全国。つまり範囲だけで言えば、青春18きっぷの方が広く設定されているというわけです。 そしてふたつ目の違う点は、有効期間にあります。 北海道&東日本パスの場合、有効期間は”連続する7日間”。そして青春18きっぷには2024年にシステムが変わり、現在は5日分用と3日分用の2種類が設定されています。 また、北海道&東日本パスと青春18きっぷは価格面にも差異があります。 まず、北海道&東日本パスは大人用を1万1330円で購入することが可能です。一方青春18きっぷは3日分用が1万円、5日分用が1万2050円に設定されています。これと有効期間を踏まえると、北海道&東日本パスの方が少し割安です。 つまり利用範囲を北海道・東北・関東地方に絞った場合、北海道&東日本パスを利用した方が出費を抑えられるというわけです。 ちなみに青春18きっぷは、以前は連続しない日程でも使用することができました。しかし2024年冬季のリニューアルによって、上記のように連続した3日間・5日間のみしか利用できなくなったことも、北海道&東日本パスの割安な面に拍車をかけていると考えられます。 そのためSNSでは「北海道&東日本パス、西日本は対象外だけど乗り放題はアツい!」「冬休みはこれで温泉行く予定」など、北海道&東日本パスの利用を視野に入れている声が多く見られました。 しかし、「2023年には設定されてた特急オプション券がないのが残念」「なんで特急のオプションなくなっちゃったんだろう。使いたかったのに......前はあったよね?」など、2023年発売分までは設定されていた”北海道&東日本パス北海道線特急オプション券”がなくなった旨を嘆く声も少なくありません。 ※ ※ ※ ちなみに北海道&東日本パスの使用期間は、2024年12月10日から2025年1月10日の1か月間。 2023年まで発売されていたものと比べると少し見劣りするかもしれませんが、おトクに電車旅を楽しめるのは確実なので、年末年始の旅行プランとして組み込むのもひとつの手です。
Peacock Blue K.K.