【ルーキー通信簿】若林樹蘭 7月にGⅡ初出場初優勝「今期はチャレンジ。目先の勝率も欲しいけど先を見据えて…」
◇若林樹蘭(22)東京支部129期 ボートレース界では数少ない山梨出身。「お兄ちゃん(麗・132期)が母親に勧められていて…。それを見ていた。ボートレース自体はほとんど見たことがなかった」という。その一方で「お金を稼ぎたいというのがあったし、スポーツ選手への憧れもあった」と129期生としてボートレーサー人生を歩み出した。 2021年11月の平和島でデビューを果たすと翌年1月の桐生で初1着をゲット。2023年6月の多摩川でデビュー初優出(6着)を果たすなど順調にステップアップ。勝率も右肩上がりで上昇した。「どんどんスピードターンが武器になっていった」と要因を分析。今年は江戸川のフレッシュルーキーに選出された。 ただ、ここで一つの壁に直面する。「江戸川の走り方の癖がついてしまって…。今までスピードが武器だったのが、江戸川を走っていくうちにだんだんスピードがなくなっているのを感じています」と打ち明ける。 7月の江戸川モーターボート大賞ではG2初出場ながら優出の大活躍。特別戦初Vのチャンスも訪れたが、結果は落水失格。「優勝戦でこけてしまって、その恐怖心でアグレッシブさがなくなっていた」と振り返る。 もちろん気持ちは前を向いている。「まずはA1を目指したい。優勝もです」と明確な目標を掲げる。「今期はチャレンジをしようと思います。思い切ったハンドル操作だったりですね。今は失敗してもいいので、いろいろ試していきたい。目先の勝率はもちろん欲しいけど、その先も見据えています」とさらなるステップアップを目指す。 休日は「車で山梨の実家に帰ったりします。9月に実家に犬を買ってあげました。たまにゴルフにも行ったりしますよ。ユーチューブの動画を見て勉強していますね。そっちの方も頑張りたいです(笑い)」と22歳の一面をのぞかせる。 「もちろんいずれはSGを取りたい。できれば20代のうちにと思っています。そのために今の経験を糧にしていきたい」と青写真を描く。大きな壁を乗り越えた先にはさらなる飛躍の予感。デビュー3年。ボートレーサー人生はまだまだ始まったばかりだ。
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