12月会合の「予測は不可能」と植田日銀総裁、ライブになることを示唆
政府・日銀が為替介入を行った7月以降も円安の流れが続いたことが、日銀が7月会合で追加利上げに動いた主な要因だったと指摘するエコノミストもいる。政府は今年、これまでに15兆円超を投じて円相場を支えてきた。
利上げをすれば軟調な円相場は幾分支えられ、政府は安堵(あんど)するかもしれないが、植田総裁は政治情勢にも目配りする必要がある。
自民・公明両党による連立政権は、衆院で過半数に届かない少数与党となった。12月は政府にとって来年度予算を編成する上で重要な月だ。早期の利上げに反対する野党の協力を必要とする財政政策の重要な時期に、日銀が利上げをできるのか疑問視するエコノミストもいる。
原題:BOJ’s Ueda Indicates Next Meeting Is Live With Uncertain Outcome(抜粋)
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Toru Fujioka