アカデミー賞のドレスで再注目の「ロダルテ」 デザイナー姉妹が「正当に評価されていない」と感じる理由
ケイト・マレヴィ(Kate Mulleavy)とローラ・マレヴィ(Laura Mulleavy)姉妹によるブランド「ロダルテ(RODARTE)」は、来年ブランド設立20周年を迎える。地元ロサンゼルスを拠点に、ニューヨーク・ファッション・ウイークに参加し、コレクションを発表してきた。近年では、アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞などの授賞式に参加するセレブリティーのカスタムドレスを手掛けたり、映画やオペラの衣装を制作したりと、活動の場を広げている。こうして実力を発揮し、キャリアを積んできているものの、2人は「(ファッション業界において)デザイナーとして正当に評価されていない」と感じるという。 【画像】アカデミー賞のドレスで再注目の「ロダルテ」 デザイナー姉妹が「正当に評価されていない」と感じる理由
ケイトは1979年、ローラは80年に、カリフォルニア州パサデナで生まれた。姉妹である2人は幼い頃からデザイナーになる夢を持ち、カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)を卒業後、故郷のパサデナに戻り、05年に母親の旧姓を冠した「ロダルテ」を設立した。06年春夏シーズンにニューヨークでデビューコレクションを発表し、08年には、Tシャツやカジュアルウエアのコレクション「ラダルテ(RADARTE)」をスタート。09年、アメリカファッション協議会(COUNCIL OF FASHION DESIGNERS OF AMERICA以下、CFDA)による「CFDAアワード(CFDA Awards)」の新人賞にあたるスワロフスキー・アワードのウィメンズ部門を受賞。その後もコレクションの発表をする傍ら、映画「ブラック・スワン(BLACK SWAN)」やオペラ「ドン・ジョヴァンニ(Don Giovanni)」で衣装をデザインするなど、新たな道を切り開いてきた。映画制作にも取り組み、17年には姉妹が脚本と監督を手掛け、キルスティン・ダンスト(Kirsten Dunst)が主演を務めた映画「WOODSHOCK」が、第74回ベネチア国際映画祭で公開された。