道が方針 ヒグマを10年間で1万3000頭捕獲
道は、全道でのヒグマの捕獲目標を2025年から34年までの10年間で、およそ1万3千頭に設定する方針を明らかにしました。 きのう、専門家で構成する検討会で道が示しました。道によりますと、道内のヒグマの推定生息数は2022年末でおよそ1万2000頭となっています。案では、25年以降、10年間かけて人里周辺の森林に生息する個体を中心に、毎年1300頭ほどを目標に捕獲を進め、34年末におよそ7900頭まで減らすことを目指します。 目標数はヒグマの人里への出没や酪農被害などのトラブルが顕在化していなかった2000年代ごろの推定生息数を念頭に置いています。道は従来、繁殖抑制のためメスの捕獲数のみを基準として管理していました。しかしメスとオスを見極めて捕獲するのは困難なため、年間の総捕獲数の目標を設定した上で、メスとオスそれぞれの捕獲目標の達成を目指します。道内では去年、過去最多のおよそ1600頭が捕獲されていて、道は目標の前倒しも視野に入れます。道はこの目標やヒグマと人のすみ分けを図る「ゾーニング管理」の推進などを年内に改定予定の管理計画に盛り込む方針です。