「私は差別主義者なのか?」 異色の“右翼系”ドキュメンタリー映画が北米でヒット
ジェームズ・マカヴォイ主演のホラー映画も好スタート
週末ランキングの第1位は、前週に引き続き『ビートルジュース ビートルジュース』で、週末興収は5160万ドル。本作もフランチャイズ作品だが、前週比はマイナス53.5%と小さめだった。北米興収は1億8800万ドルで、まもなく2億ドルの大台を突破する。 第2位には、日本でも話題を呼んだデンマーク発のホラー映画『胸騒ぎ』(2022年)を、ジェームズ・マカヴォイ主演でリメイクした『Speak No Evil(原題)』。事前の予想をやや上回る週末興収1150万ドルを記録し、上々のスタートとなった。海外73市場では931万ドルを記録し、世界興収は2000万ドルを突破。製作費は1500万ドルなので、製作のブラムハウス・プロダクションズ、配給のユニバーサル・ピクチャーズにとっても良い滑り出しだ。Rotten Tomatoesでは批評家85%・観客85%、出口調査に基づくCinemaScoreでは「B+」と、ホラー映画としてはきわめて高い評価を得ている。 第6位は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのデイヴ・バウティスタ主演によるアクションコメディ『The Killer’s Game(原題)』。製作費は3000万ドル以下と抑えめだが、2623館で260万ドルという週末興収は厳しいもので、配給のライオンズゲートにとっては苦しい日々が続く。 ■北米映画興行ランキング(9月13日~9月15日) 1.『ビートルジュース ビートルジュース』(→前週1位) 5160万ドル(-53.5%)/4575館(変動なし)/累計1億8800万ドル/2週/ワーナー 2.『Speak No Evil(原題)』(初登場) 1150万ドル/3375館/累計1150万ドル/1週/ユニバーサル 3.『デッドプール&ウルヴァリン』(↓前週2位) 520万ドル(-25.8%)/3075館(-325館)/累計6億2149万ドル/8週/ディズニー 4.『Am I Racist?(原題)』(初登場) 475万ドル/1517館/累計475万ドル/1週/SDG Releasing 5.『Reagan(原題)』(↓前週3位) 296万ドル(-38.6%)/2450館(-320館)/累計2330万ドル/3週/Showbiz Direct 6.『The Killer’s Game(原題)』(初登場) 260万ドル/2623館/累計260万ドル/1週/ライオンズゲート 7.『エイリアン:ロムルス』(↓前週4位) 240万ドル(-38.9%)/1950館(-610館)/累計1億127万ドル/5週/20世紀スタジオ 8.『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』(↓前週5位) 202万ドル(-45.4%)/2209館(-641館)/累計1億4487万ドル/6週/ソニー 9.『The Forge(原題)』(↓前週6位) 201万ドル(-33.3%)/1614館(-96館)/累計2410万ドル/4週/Affirm Films 10.『God's Not Dead: In God We Trust(原題)』(初登場) 146万ドル/1392館/累計182万ドル/1週/Fathom Events (※Box Office Mojo、Deadline調べ。データは2024年9月16日未明時点の速報値であり、最終確定値とは誤差が生じることがあります) 参照 https://www.boxofficemojo.com/weekend/2024W37/ https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-news/beetlejuice-beetlejuice-box-office-speak-no-evil-killers-game-1236001769/ https://variety.com/2024/film/box-office/box-office-beetlejuice-beetlejuice-leads-again-speak-no-evil-opening-weekend-1236144441/ https://deadline.com/2024/09/box-office-speak-no-evil-beetlejuice-beetlejuice-dave-bautista-1236087187/
稲垣貴俊