782馬力のV8ツインターボ、ニュル最速へ 新型ポルシェ「パナメーラ・ターボS Eハイブリッド」予約受注開始
シリーズ最強モデル登場
ポルシェは7月19日、新型「パナメーラGTS」および新型「パナメーラ・ターボS Eハイブリッド」の予約受注を開始した。後者はニュルブルクリンクで高級ハイブリッドセダンの最速記録を更新した。 【写真】ポルシェ最強の高級スポーツセダン【新型パナメーラGTSおよびパナメーラ・ターボS Eハイブリッドを写真で見る】 (9枚) 日本向けの価格はパナメーラGTSが2267万円(税込み)から、パナメーラ・ターボS Eハイブリッドが3325万円(税込み)からとなっている。 パナメーラGTSは4.0L V8ツインターボエンジンと8速PDKを搭載し、最高出力は先代よりも20psアップの500psを発生する。0-100km/h加速は3.8秒、最高速度は302km/hに達する。スポーツエグゾーストシステムを標準装備し、力強いサウンドを生み出すという。 デュアルチャンバーの2バルブ・エアサスペンションにはスポーティな設定が施され、車高を10mm下げたほか強化スタビライザーを備えている。電子制御のディファレンシャルロックにより各車輪のトルク配分を調整し、快適性と安定性の両立を図っている。 一方、パナメーラ・ターボS Eハイブリッドは、歴代パナメーラシリーズで最も強力なモデルと称される。V8ツインターボは単体で600psを発生し、190psの電気モーターと組み合わされる。合計出力782ps(先代比102psアップ)、最大トルク102kg-mを発生し、0-100km/h加速2.9秒、最高速度325km/hを謳う。フェラーリ296 GTBに匹敵する速さだ。 このパフォーマンスを武器に、全長20.8kmのニュルブルクリンク・ノルドシュライフェにおいて7分24秒172というタイムを記録。エンジン搭載ハイブリッドの高級セダンとして従来の記録を3.62秒更新し、クラス最速となった。テスト車両にはレーシングシートとセーフティケージが装備されていたが、それ以外は市販車と同じ仕様だという。 このタイムはテスラ・モデルSプラッド・トラック・パックよりも1秒以上速く、先代パナメーラよりも6秒近く速い。
林汰久也(執筆)