斎藤元彦前知事再選確実 神戸市の事務所前「勇者モトヒコ!」「頑張れ」アーケードに響く 兵庫県知事選
斎藤元彦前知事(47)の失職に伴う兵庫県知事選が17日、投開票され、斎藤氏が再選を確実にした。 【写真】知事失職に伴う兵庫県知事選で再選を決め、あいさつする斎藤元彦氏 神戸・元町商店街の選挙事務所は駆け付けた支援者から拍手と「サイトウ!」サイトウ!」コールが鳴りやまず、涙する人も。 午後9時40分すぎに「さまざまなメディアから当確が出ましたので、斎藤元彦がごあいさつさせていただきます」と事務所スタッフがマイクで告げた後、「おめでとう」「勇者モトヒコ!」「頑張れよ!」などのエールに迎えられた斎藤氏が到着。目にうっすら涙をにじませながら「ありがとうございます。本当に今回、多くの皆さまにご支援頂いたこと、心からお礼申し上げたい」と深々と頭を下げると、支援者のボルテージは最高潮。「ありがとう!」「斎藤!」の大きな声援がアーケードに響きわたった。 斎藤氏はパワハラ疑惑のほか、おねだり疑惑で批判の声が上がり、ワイドショーでも全国ニュースとして連日報じられる騒ぎとなっていた。そして、県議会の全会一致で不信任決議案が可決されて失職していた。斎藤氏の知事失職につながった疑惑告発文書問題や県政運営への評価が主な争点で、再選を目指す斎藤氏と元尼崎市長の新人稲村和美氏が激しく競り合う展開だった。 選挙戦中に、パワハラ疑惑告発文書について“捏造だったのでは”という説、“既得権益に歯向かっていった斎藤氏が陥れられた”というような陰謀説がSNSに広まっていった。立花氏は斎藤氏の街頭演説の後でその場に駆け付ける戦術をとり、「自分には票を入れないで」と異例の呼びかけを行い、捏造説や陰謀説を後押しする演説を続けていた。 斎藤氏は「失職してから、ここまでくるとは、予想できなかった」と振り返り、全会一致で不信任を出された兵庫県議会、稲村氏への支持を表明した市長会有志22人にも理解を示した。「県議会の皆さんの中には応援してくださる人もいるので、どういい政策をしていくか、対話しながら謙虚にやって、よりよい兵庫県を作って行きたい。(市長たちは)それぞれお立場があって行動されたと思いますが、これからはオール兵庫でやっていきたい」と話した。