【大学選手権】和歌山大3年ぶり初戦突破、田中輝映が好救援で逆転呼び込む「目標日本一なので」
<全日本大学野球選手権:和歌山大3-2広島経大>◇11日◇1回戦◇東京ドーム 国公立大で唯一出場で2大会ぶり4度目出場の和歌山大(近畿学生)が逆転勝利で21年以来3年ぶりの初戦突破を果たした。救援でマウンドに上がった田中輝映(てりえ)投手(3年=向陽)の好投が逆転を呼び込んだ。先発島龍成投手(4年=履正社)が2回表につかまり2失点。さらに4回表にも連打などで1死満塁のピンチを招いたところで田中輝に託された。「目標が『日本一』なので、自分が次の試合につなぐ気持ちでマウンドに上がった」と初の東京ドームのマウンドで後続打者2人を抑え無失点で切り抜けた。 打線は5回終了まで広島経大先発の安岡拳児投手(4年=高知)を前に無安打に抑え込まれたが、6回表についに捉えた。先頭の松田遼太捕手(4年=履正社)の右越え二塁打でチーム初安打を放つと、2死二、三塁のチャンスで山田孝徳内野手(4年=天理)が左前2点適時二塁打を放ち同点。さらに失策などで1点を追加し逆転に成功した。田中輝も最後まで1点差を守り抜き勝利へ導いた。2回戦では東日本国際大(南東北)と対戦する。