アジア系NBA選手のパイオニア的存在~ジェレミー・リンに聞く「ユウタとルイの印象」
「EASLは自分にとって国を代表してプレーする貴重な経験」
次にジェレミー・リンの実弟、ジョセフに台湾代表やBリーグでのプレーの可能性について記者会見で質問をぶつけてみました。 「もしすべての規定がクリアになれば、台湾代表でプレーしたい気持ちはもちろん強い。国際試合や海外でのプレー経験が少ないことは悔しいからね。このEASLは自分にとって国を代表してプレーする貴重な経験になっている」 現在のBリーグの規定では台湾国籍を持っていてもアジア特別枠でプレーすることはできない状況を知らなかったようで「もしBリーグのアジア特別枠でプレーできるなら、それは自分の海外挑戦という夢の一つでもある。え⁉ オレはアジア特別枠に該当しないの⁉ それは残念すぎる。チャンスがあるかと思っていた…」とBリーグ挑戦への夢を台湾プラスリーグ関係者も同席する会見の場で公言しました。 偉大な兄にばかりこまで注目が集まりましたが、弟ジョセフはセミファイナルの千葉J戦で素晴らしい活躍を見せ、ジェッツブースターにもインパクトを残しました。ルールが改正されれば、Bリーグでもやれる片鱗を見せました。 (千葉J戦スタッツ:出場時間34分で21得点4リバウンド5アシスト1ターノ-バー)
Bリーグが世界第2位のリーグを目指すなら
以前から台湾バスケ関係者にリン兄弟が日本でのプレーする可能性について話を聞いていましたが、今回、2人に直接話が聞けて光栄でした。Bプレミアへの発展を目指すBリーグは『NBAに次ぐ世界第2位のリーグを目指す』との目標があります。アジア籍NBA選手のパイオニアである兄と、Bリーグ挑戦を公言する弟がすぐ隣の親日国にいる。彼らにも門戸を開いてほしいなと体感できたのもEASLがあったからこそ。この大会の価値を実感したインタビューでした。 Bリーグ「選手契約および登録に関する規程」より抜粋 第5節 アジア特別枠選手制度 第48条〔アジア特別枠選手制度の目的〕 アジアの多様な選手との日常的な対戦を行うことによる、強度の高いバスケッ トボール環境を構築し、アジア市場での事業価値を向上させることを目的とする。 (1) アジア特別枠選手制度の対象国は以下の通りとする。 ① 中華人民共和国 ② 大韓民国 ③ フィリピン共和国 ④ インドネシア共和国 ⑤ 中華民国(台湾) (2) 前項各号のいずれかのみの国籍を選手が保有する場合は、アジア特別枠選手として登録を認める。ただし、当該選手が帰化により前項各号のいずれかの国籍を保有している場合は、帰化前の国籍が前項各号のいずれかの国籍である場合に限り、アジア特別枠選手として登録を認める。 (3) 複数の国籍を選手が保有する場合は、全ての国籍が第1項各号に該当する場合に限り、アジア特別枠選手として登録を認める。ただし、第1項各号に該当する国籍と、該当しない国籍を双方保有する場合でも、第1項各号の国の代表選手(カテゴリーを問わない。ただし、3x3競技については除く)としてFIBAにより登録された実績を有する場合においては、アジア特別枠選手として登録を認める。当該FIBAによる登録区分が帰化選手枠である場合はこの限りでない。
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