目指すはF1パドッククラブ! スーパーフォーミュラ富士戦でトムスのプレミアム観戦プランが新登場。V.I.P待遇で気分はスポンサー?
10月12日、13日に富士スピードウェイで開催されるスーパーフォーミュラ第6戦・第7戦。既に各種チケットの販売がスタートしているが、8月22日(木)からはプレミアムな観戦プラン『TOM'S V.I.P Room Access』が20枚限定で販売される。 【動画】2024年スーパーフォーミュラ第4戦富士:決勝ハイライト この『TOM'S V.I.P Room Access』は、トムスがスポンサーやV.I.P向けに占有しているピットビル2階のクリスタルルームで、ラグジュアリーなレース観戦体験ができるというもの。富士スピードウェイのクリスタルルームはコース側が全面ガラス張りとなっているため、冷暖房の完備された室内で天候の影響を受けずに快適に観戦ができる。(希望者はグランドスタンドの専用スペースや3階テラスでの観戦も可能) それだけではなく、購入者は様々な特典が受けられる。基本的には、レースウィークでチームのスポンサー関係者が受けているサービスと同等のサービスが提供される形だ。 まず駐車券はパドックに近いエリアに用意される。そしてクリスタルルームには、ドライバーとレースアンバサダーが挨拶に訪れ、スケジュール次第では写真撮影などの交流も可能だ。さらには毎回行列ができる人気のピットウォーク、さらには決勝前のグリッドウォークにも、並ぶことなくトムスのピットを通って参加することができる。そのピット内では、車両の説明などが行なわれるピットツアーも実施されるという。 そして富士戦では土曜、日曜で2レースが実施されるが、昼食とフリードリンクも完備。土曜日にはトムスファンにはお馴染みのトムスカレーが振る舞われるという。そしてレースはトムススタッフの解説付き。スポンサー営業部の神山裕示氏がチーム無線の内容などを補足しながら、トムスのドライバーたちの戦いぶりを詳細に、かつ分かりやすく伝えてくれる。レース初心者にも、玄人にも嬉しい内容だ。またTシャツやキャップといったチームの応援グッズ一式もプランに組み込まれているため、“フル装備”で応援することができる。 トムスにとっては、このプランを販売して収益を得ることでビジネス的にもメリットがあるが、全体的な目標として、F1の“パドッククラブ”のような空間を作りたいという思いがあったという。 F1の各グランプリでは、アルコールやケータリングなど、ラグジュアリーなサービスな提供されるパドッククラブが設けられ、セレブやV.I.Pたちの社交の場としても機能している。サーキットを富裕層にとって価値のある空間にしていくことは、日本のモータースポーツ界をビジネス的にサステナブルなものにしていく一助となるはずだ。 トムスの神山氏は次のように語る。 「F1はビジネスとして成功していますが、色んなことが素晴らしく考えられています。私も一度パドッククラブに行ったことがありますが、フルコースが食べられて、お酒も飲める。だからお金持ちの方がお友達を連れて来れるんですよね」 「F1と同じにはできなくとも、仕組みの部分で真似できる部分があるんじゃないかと思いました」 「これがうまくいって、他のチームが『俺たちもやりたい』と思ってもらえればと思っています。あの仕組みをみんなでやろうと盛り上がっていけば、F1のパドッククラブにまた一歩近付くと思います。そうなるとチーム間でクオリティの高め合いになっていきますよね。それでどんどんブラッシュアップされていきますし、それによってスーパーフォーミュラ、そしてレース業界全体の盛り上げにも繋がると思っています」 TOM'S V.I.P Room Accessは、8月22日の10時から各種チケットショップで販売開始。価格は大人(16歳以上)が駐車券付きで13万円、小人(3歳以上15歳以下)が駐車券なしで12万円となっている。
戎井健一郎
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