副業をしていますが独立するか悩んでいます。会社員の肩書を捨てて独立するメリットを教えてください。
厚生労働省によると、副業や兼業を行っている方は年々増えているようです。始めた副業が軌道にのって、独立を考える方もいるでしょう。 しかし、独立に対して「収入が不安定」「会社員のままのほうがいい」といった不安を覚える方も珍しくありません。今回は、会社員を辞めて独立する「脱サラ」のメリットや独立のタイミングについて解説します。
会社員と個人事業主の違い
会社員と独立した個人事業主の金銭面の違いを以下の表にまとめました。
※筆者作成 この表で見ると、会社員は労働条件が安定しており、個人事業主は自由度の高さが特徴といえるでしょう。一概にどちらのほうが優れているわけではなく、適性は個人の性格やライフスタイルによります。
会社員が独立するメリット・デメリット
会社員が独立して個人事業主になるメリットとデメリットについて解説します。これから脱サラして起業する予定がある方は、以下のメリットとデメリットに留意しましょう。 ◆個人事業主のメリット 個人事業主のメリットは、主に以下の通りです。 ・使ったお金を経費にできる ・収入を増やせる ・定年がなく働き続けられる 個人事業主の魅力は、自由度の高さにあるといえるでしょう。収入は個人の能力や努力次第で伸び代があり、業務量もライフスタイルに合わせられます。イベントごとやスケジュールを調整しやすいため、自分の時間を持ちたい方におすすめです。 ◆個人事業主のデメリット 個人事業主のデメリットは、以下の通りです。 ・すべて自己責任 ・社会的な信用度が低い ・税負担が重い ・必要なスキルが多い(経営・確定申告・経理・販路開拓なども自分で行わなければならない) ・就労形態が不規則になりがち ・病気やけがで収入が止まる これらのデメリットを踏まえると、個人事業主は社会的・法的な面で不利といえます。ケガや病気で働けない期間があっても失業保険や労災が適用されませんし、事務処理もすべて自己負担です。そのため、独立して成功するには幅広いスキルが求められます。