「きついっす。結構、健太さんはやるなと」 名古屋グランパス、新加入の宮大樹は「チームの潤滑油」で開幕スタメン目指す
名古屋グランパスは9日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターでスタートさせた練習が4日目を迎え、J1福岡から今季加入したDF宮大樹(28)は、ハードなトレーニングを通して新天地でのさらなる飛躍を誓った。 宮は全体練習を終えると、志願のシャトルランで自らを追い込んだ。「2月の開幕から逆算して、体に良い刺激入れておきたくて。けがをしないためにも」。最後はピッチであおむけになり、息を切らせながらしばらく寒空を見つめた。 全体練習では10対10のミニゲームなど長谷川監督のハードなメニューをこなし「きついっす。結構、健太さんはやるなと思いながら。体もそう感じている」。グランパスに来た実感を覚えつつ、「この強度に耐えながら自分が成長できるチャンス」と前を向いた。 186センチ、82キロは貴重な左利き。ミニゲームでは守備ラインの左に入り、左足のフィードや縦パスを披露。「攻撃では自分の前にいる2、3人をうまく使いながら3人目の動きを誘発する縦パスや、後ろからサポートしてのクロスで貢献したい」と具体的なイメージを膨らませる。 ピッチ内外で理想とするのが「チームをうまく回す潤滑油」。8日には福岡時代の同僚のFW山岸らと名古屋市内で食事を楽しんだ。帰りにMF森島を車で家まで送る優しさを見せ、「怖がられない先輩がいいっす。後輩からいじられ、逆に先輩をいじっていきたい」。着々と自らのキャラを浸透させている。 妻子が合流する予定の3月半ばまでは単身赴任生活で「家事が面倒くさいけど、サッカーには集中できる」。仕事漬けの日々で開幕スタメンを目指す。
中日スポーツ