「チーム一丸となって優勝します!」巨人が代打・坂本のV打で“優勝M4”へ 阪神打線を4投手で1-0の完封リレー
◇プロ野球セ・リーグ 巨人1-0阪神(23日、甲子園球場) 巨人は、阪神との投手戦を制して連敗を2でストップ。優勝マジックを4としました。 前日は阪神投手陣の前に完封負けの巨人。優勝マジック6から足踏みが続き、阪神に1ゲーム差となって迎えた大一番でした。 中4日での先発となったグリフィン投手は、立ち上がりから3イニング連続で得点圏にランナーを背負うも、あと一本を許さず。5回無失点の投球をみせます。 打線は阪神先発の高橋遥人投手に対して、3回に門脇誠選手がチーム初ヒットを記録。2アウト2塁としますが、1番の丸佳浩選手が三振でこの日最初の好機を逃します。また4回は先頭の浅野翔吾選手がヒットで出塁。9月の月間打率.387と好調の吉川尚輝選手が送りバントの構えをみせますが、スリーバント失敗。後続も倒れ得点とはなりません。 両者無得点のまま、巨人は6回から継投。2番手のケラー投手は先頭の大山悠輔選手にツーベースヒットを打たれ、ピンチを招きます。それでも佐藤輝明選手、代打の前川右京選手をセンターフライに抑え、2アウト。さらに梅野隆太郎選手をサードゴロに抑え、窮地を切り抜けます。 すると直後の7回、ここまでわずか2安打に抑えられていた高橋投手から、吉川選手と岡本和真選手の連打でノーアウト1、3塁へ。阿部慎之助監督は好機で大城卓三選手から代打の坂本勇人選手をコール。坂本選手は、追い込まれてからの5球目、ストレートをライト前へ。前日は3度の好機で凡退した35歳が「何とかしてやろうと打席に入りました」と、待望の先制点をもたらします。 直後の守りはケラー投手が回またぎで3者凡退。8回は3番手のバルドナード投手が3者凡退に抑える好リリーフをみせます。9回は守護神の大勢投手が締めて、今季27セーブ目。4投手の完封リレーで勝利を飾りました。 巨人は投手戦を制して、連敗を2でストップ。優勝マジックを4としました。また阪神との対戦成績は12勝12敗1分のタイで、今季の直接対決が終了。両チームの残り試合は巨人が6試合、阪神が5試合となっています。 ヒーローインタビューに立った坂本選手は、「昨日、大事な試合で僕が全然打てなくて負けてしまったので、今日代打でああいう場面で回してくれたチームメートにすごい感謝の気持ちを持ちながら打席に立ちました。なんとかバットに当てて、何か起きてくれと思いながら、最後は気持ちで打ちました」と決勝打を振り返ります。また「マジックで出ていますけれど、優勝するまで気を抜かずに、若手とベテランでチーム一丸となって優勝します!」と力を込めました。