若い選手が多い阪神で守備を徹底的に鍛え高卒のスラッガーを育てる。それがオレの監督としての責務よ【岡田彰布のそらそうよ】
コラムというより監督のリポートをするよ
井上[右から二番目]、前川[同三番目]に期待。そのほか高寺[左]や小幡[38番]にも大きな期待をしている。高卒のレギュラーを作りたいし、出てきてほしいよな[写真=梅原沙織]。
いま高知県の安芸市にいます。実りの秋(安芸)にすべく、秋季キャンプがスタートした。だから「そらそうよ」のコラムというより、現場からの生リポートという感じかな。監督になって、リポートする……ってことは珍しいと思うけど、球団も認めてくれて、自分なりにタイガースのことを発信していければと思っている。 時には書けないことも出てくるけど、それは機密事項としてお許しいただくとして、できる限り、阪神の現状を知ってもらうため、「そらそうよ」は続けていきます。 あらためて安芸に来ると、身が引き締まる。そらそうよ。ここはプロ人生の原点といっていい場所。汗にまみれた若いころがホンマ、懐かしい。特に思い出すのが1985年のことやね。前年のオフ、当時の吉田(吉田義男)監督にコンバートを伝えられた。外野から二塁へ。痛めていた足も回復し、不安はなかった。そのときのショートは平田(平田勝男現ヘッドコーチ)で、初めて二遊間コンビを組んだ。吉田さん、コーチの一枝(一枝修平)さんは守備にはうるさく、とことん練習しろ……と、安芸のキャンプ中、併殺プレーの反復練習に明け暮れた。 ヘッドコーチの平田は現在の練習について「中日のアライバ(荒木雅博、井端弘和)とみんな言うけど、最初に始めたのはオカヒラ(岡田、平田)よ」と番記者に言っているように、ホンマ、強烈な練習漬けの日々が続いたわ。二遊間のコンビネーションを充実させるにはホンマ・・・
本文:2,200文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
週刊ベースボール