「ランニングポリス」が守るランナーの安全 マラソン大会に導入、一緒に走り警備しながら詐欺被害防止も呼び掛け
オリジナルTシャツを着用
長野県松本市で10日に開く「松本マラソン2024」で、警察官がランナーと一緒にコースを走る「ランニングポリス」が初めて導入される。ランナーが安心して走れるよう、松本署の署員21人が走りながら大会中の警備やコースの安全確認を担う。同署の依頼を受けて松本市出身のタレント、ヤポンスキーこばやし画伯さん(49)がデザインしたオリジナルTシャツを着て走る。 【写真】ランニングポリスが着るオリジナルTシャツ
拾得物や体調不良にも対応
署員4人がマラソンの部(42・195キロ)、17人がファンランの部(10キロ)を走る予定。マラソン中は拾得物や体調不良のランナーへの対応なども担う。オリジナルTシャツは青色で、松本署の交通安全キャラクター「かもし課長」や警察の帽子をかぶった8匹の犬の絵が描かれている。
特殊詐欺の被害防止も呼びかけ
ランニングポリスは、同署が電話でお金詐欺(特殊詐欺)被害防止を呼びかける機会にもしたいと実行委員会事務局に提案して実現。Tシャツに描かれた犬たちが持っているのぼりには「還付金の通知は電話でこないよ」「『自分だけはだまされない』を疑うべし」などの文言が書かれている。当日は詐欺被害防止を訴えるたすきも着用する。
「困ったことあれば声かけて」
同署生活安全1課の市川幸誠課長は「困ったことがあれば普段警察に頼っている時と同じように声をかけてもらえれば」と話している。6日、詐欺被害防止に協力したとして同署はヤポンスキーさんに感謝状を贈った。