『スター・ウォーズ』新作ドラマ『スケルトン・クルー』で描きたかったこと 監督&脚本家インタビュー
ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」にて配信中のオリジナルドラマシリーズ『スター・ウォーズ/スケルトン・クルー』。本作に監督と脚本として参加した、「スパイダーマン」シリーズで知られるジョン・ワッツ(以下、J)とクリストファー・フォード(以下、C)にインタビューした。 【動画】クリーチャー&ドロイド編特別映像 本作の時代設定は、映画『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還(エピソード6)』で帝国軍が滅び、銀河に新共和国体制がもたらされた比較的、平和な時期。賞金稼ぎ“マンダロリアン”と、フォースの力を秘めた子ども“グローグー”との危険な冒険を描いた「マンダロリアン」シリーズや、アナキン(のちのダース・ベイダー)唯一の弟子アソーカ・タノの活躍を描いた『スター・ウォーズ:アソーカ』と同じ。 ある日突然、平和な惑星から地図すらもない広大で危険な銀河に迷い込んだ“4人の子どもたち”が、故郷に帰るための壮大な冒険を描くスペース・アドベンチャー。 ――お二人に質問です。本作の撮影や脚本執筆にあたって、参考にした映画やシリーズがあれば教えてください。 C: たくさんあります。僕たちが育った映画は、すべて想像の中に存在しているようなものだからです。それらは常に心の中で渦巻いています。 J: 僕たちは「この映画とこの映画を参考にしよう」と意識的に決めたわけではありません。 C: ただし、脚本を書く際に「この瞬間だけは『E.T.』のようなショットにしよう」といったことはありましたね。 J: ちなみに、このインタビューを受けている間、僕が考えていた参考作品の1つは『レベルポイント(原題:Over the Edge』(1978年)です。観たことありますか? ――『レベルポイント』ですか? J: そうです。マット・ディロンが13歳のころ出演した映画で、郊外の孤立したコミュニティの物語です。この作品と大きな共通点があると気づきました。でも、僕たちにとってこれらの影響は無意識的なものなんです。僕たちはただ、良い物語を作ろうとしているだけです。 ――『スター・ウォーズ』ファンはもちろん、初心者や詳しくないファンでも楽しめるストーリーにするために意識したことは? C: 『スター・ウォーズ』の熱烈なファンにも没頭して楽しんでもらいたいと思いました。その一方で、僕たちの主人公である子どもたちは『スター・ウォーズ』に詳しくありません。これが面白い効果を生むんです。観客が子どもたちよりも一歩先を知っていることで、緊張感が生まれます。でも、新しいファンが何も知らずに見始めても楽しめるようにしました。僕たちの目標は、『スター・ウォーズ』の大ファンも、初めて観る人も一緒に楽しめる作品を作ることでした。