今後の政権運営『3つのシナリオ』とは?それぞれのメリット・デメリットを比較 キーマンである国民民主党・玉木代表は「連立は考えていない」「ほしいのはポストではない」
シナリオ2 『野党大連立』
では、野党(立憲・維新・国民・れ新・共産・参政・社民・保守)が大連立した場合はどうでしょうか。 メリット:自公に変わる新しい政権をアピールできる デメリット:8党の意見が合う? 過去の例では、1993年に「8党連立」の細川内閣が発足しました。総選挙で自民が過半数割れして、非自民系の8党が手を組み過半数の議席をとり、日本新党の細川護煕氏が総理に就任しました。しかし、混乱が生じ政権維持が難しくなり、在職日数は263日でした。
シナリオ3 政策ごとに連立する『部分連合(パーシャル連合)』
現実的に可能性が高いと言われているのが、政権や法案ごとに政権与党に協力するやり方です。 メリット:支持層を離さずに政策を実現が可能 デメリット:毎回話し合う時間が必要で時間がかかる・国民に納得のいく説明ができるか
連立のキーマン 国民民主党・玉木代表へ単独取材「ほしいのはポストではない」
では、与野党の連立のキーマンの本音はどうなのか?国民民主党の玉木雄一郎代表に単独取材を行いました。 Qキャスティングボードを握る立場になったが? (玉木代表)「あんまり高揚感はなくてむしろ責任を感じてます」 Q今のところ自公連立であったり、野党との大連立ということは考えていない? 「(連立は)なくてとにかく政策を実現したい。われわれがいま欲しいのはポストではなくて『103万円の壁』を上げたい。とにかく大学生とかパートのみなさんから山のように選挙期間中に聞かされたのは、せっかく最低賃金が上がっても103万円で抑えないといけないから10月で働けなくなって11月や12月はシフトに入れませんと。全然豊かになれないので、103万円の壁を上げてもっと働けるようにもっと稼げるようにしたいですね」 Q政策実現のために自公との交渉も? 「『103万円の壁』を引き上げるのはこれはもう国民が求めてるからね。国民民主党しか言ってないので、自民党も公明党も立憲も維新も言ってないから、どういう交渉になっていくのかはこれからですね」 Q自民党は信頼できる? 「そこがちょっとどうなの、と思うから恐る恐る近づいて、とるものをとって、しっかり政策実現ができるように気をつけてやります」 Q将来的に一緒に組んでいけそうな党は? 「政策次第ですね。政策さえ一致すればどこでもやれる」 Q現段階で政策が一致する可能性がある党は? 「これから話してみないとわかりません。コミュニケーションを各党と丁寧にやっていきたい」 Q具体的な名前を出すのは戦略上あまり得ではない? 「いまは具体的な名前は控えたいと思います」 Q戦略ですね? 「いや、そんなことはないです。真心です」 Qポストも最終的には目指している? 「内閣総理大臣ですよね。最後は国家運営をしたい。それはどの政党トップもみんな思っていると思います」 最後に大阪のことについても聞いてみました。 Q大阪で支持層を広げていきたい思いは? 「梅田のヨドバシカメラ前の演説ではかつてないほど人が集まりました。自民党はちょっとな、維新もどうかなっていうときに大阪・近畿の新たな選択肢、国民民主党っていうのが認識されてきた。候補者を出して選択肢をつくっていかないと、(大阪は)維新しかいないと言われるので、みなさんに認めていただけるように頑張りたいなと思っています」