愛車に仕込まれた不審な電子機器、ネット騒然「笑い話にできん」 オーナー困惑「急に怖くなってきました」
「中古で買ったので前オーナーの忘れ物かと思い、連絡したのですが…」
愛車に乗っていたら、ひょんなことから見つかった電子機器。「取り付けたのは誰?」。不可思議な現象に見舞われたSNS投稿が話題を集めた。軽ワゴンの車体外側の下部に、米アップル社の紛失防止用機器「AirTag(エアタグ)」が取り付けられていたのだ。オーナーはいろいろと可能性を探って確認してみたが、「迷宮入り」。不気味な出来事について詳細を聞いた。 【写真】「何だこれ」 愛車に仕込まれた不審な電子機器、実際の光景 都内在住で建設業に従事する男性オーナー。愛車はノーマルのスズキ・ワゴンRだ。普段から自宅近くの屋外の月極駐車場に止めており、なんの異変もなかった。 事の発端は、仕事現場に携帯を置いてきてしまい、休憩で車に戻ってきた時。愛車の中でiPadを使おうとしたところ、「あなたと行動を共にしてるエアタグがあります」といった通知が出てきたことで、「おかしいな」となった。 運転席側後部座席の足元のフレーム裏側に、見覚えのないエアタグが設置されていた。取り付けられていた黒いケースの中を開けてみると、エアタグが1つ入っていたのだ。 「俺の車にエアタグ付けたの誰wwwwwwwwwwww」。男性は自身のXアカウント(ジョン卍郎 @TxfR1m)で、奇妙な事象を報告した。 男性はエアタグの出所をできる限り探した。「いつ頃から付いていたかは不明ですが、エアタグの電池について調べてみたら、1年から1年半ぐらいと出てきたので、ここ1年以内かと思います。知り合いがふざけてつけたのかとも思い、調べたらシリアルナンバーから設置者の携帯番号の下4桁が分かるらしいのでチェックしてみましたが、自分の電話帳にある番号では一致しませんでした」。 さらに、思い当たる節を探していく。「中古で買ったので前オーナーの忘れ物かと思い、連絡したのですが、覚えがないとのことです」。あらゆる手を尽くしたが、「迷宮入りです」と首を傾げる。 投稿は大きな反響を集め、「怖っ」「何だこれ」「わたしもこれされたことある、音するし通知来るしであると思って探したけど いざ見つけた時怖すぎて泣きたかった」「笑い話にできん…」「普通に警察へ行った方がいいですね。狙ってる人がいると思われます」など、不安視するコメントが寄せられている。 位置情報を把握できる電子機器を巡っては、車両盗難の犯人側が狙いを付けた車に無断で仕込む“悪用”の可能性が指摘されている。 ただ、男性オーナーは、愛車が一般的な軽ワゴン車であることなどを踏まえて、「そもそも見当がつかないので設置の意図は分からないですが、普通の車なので盗難されるような感じではない気がします」。謎は深まるばかりだ。 心当たりのない不審なエアタグの設置。前オーナーの忘れ物かと思っていたら、そうではないことが分かり、「急に怖くなってきました」と男性オーナーは不安を口にする。 「エアタグは現在、リセット済みで電池も外してあって、GPS信号は切れてるみたいなので、早めに処分する予定です」。冷静に対応を進めているが、何とも言えない不気味さが残っている。
ENCOUNT編集部/クロスメディアチーム