【プレビュー】山口の目標達成か、横浜FCの四度目の正直か| Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J2リーグは11月10日に最終節となる第38節を開催。維新みらいふスタジアムでは、レノファ山口と横浜FCの試合が行われる。
横浜FCにとってはJ1昇格をかけて、4度目の正直に挑む。今季のリーグ最終節、維新みらいふスタジアムに乗り込んで、レノファ山口と対戦する。 まさかの足踏み状態が続いてしまっている。第35節・ベガルタ仙台戦、第36節・ファジアーノ岡山戦、前節・栃木SCと勝てば他会場の結果に関係なく、J1昇格が決まるシチュエーションであったが、いずれも歓喜の瞬間を迎えられなかった。仙台戦で今季最多の3失点を喫したかと思えば、岡山戦ではさらにそれを上回る4失点を献上。栃木戦はJ3降格が決まった相手に勝ち切れず、スコアレスドローに終わった。 その結果、最大10以上あった3位V・ファーレン長崎との勝点差がついに3ポイントまで接近。最終節の結果次第では、大逆転で自動昇格を許してしまう可能性を残してしまった。ただ、あくまでの有利な立場にいるのは自分たちであり、今節は引き分け以上でJ1昇格を決められる。もちろん、プレッシャーのかかるゲームではあるが、目の前の一戦に集中することが、目標達成への一番の近道だろう。 注目選手にはあえて、前節で約5カ月ぶりのスタメンを外れた井上潮音を挙げたい。J1昇格を達成するために今季チームに残留した背番号7が、この大一番でどんなパフォーマンスを見せるか。ボランチの位置でゲームメイクをしながら、攻撃に厚みをもたらせるかがカギとなるだろう。先発復帰か、流れを変える切り札としてベンチスタートか。いずれにしても、今季の横浜FCを支えてきたプリンスには大きな期待がかかっている。 山口だって、ホームで昇格を喜ぶ姿を見たくはないものだ。それにベテランGKである関憲太郎にとっては今節が現役最後のゲームであり、佐藤謙介にとっては物凄いシチュエーションで迎える古巣戦となる。ホーム最終戦を勝って終えなければならない理由はちゃんとある。 志垣良監督を招へいして、1年目となった今季は上位を争う時期も少なくなく、9月くらいまではJ1昇格プレーオフ出場権を争う位置にいた。しかし、8月末から10月頭にかけての6連敗が痛手となり、そのサバイバルからは脱落してしまった。 それでも、来季以降につなげるためには今季の終わり方はとても大事。指揮官の来季の続投が決まっていると考えれば、なおさら勝利で締めくくりたいところである。現在は15勝7分け15敗と成績は全くの五分。開幕戦で引き分けた相手に勝ち切り、今季の目標である勝点55を達成したい。