【解説】今後の動き、法制化は? 同性婚「認めないのは違憲」高裁で初判断
■反対意見…保守派議員の声は
有働キャスター 「同性婚を認めることに反対する人たちの理由というのは?」 小栗解説委員長 「反対する保守派の議員の中からは『憲法に「婚姻は両性の合意のみに基づいて成立する」と書かれている』と言っています。これは14日の判決とは違って、“両性”というのを男性と女性でしか結婚できないと解釈しているものと思われます。そのほかには『子供が生まれない結婚を助長しかねない』『家族制度を崩すことにつながる』といった声も聞かれます」 「ただ、2022年の参院選当時、当選した与野党議員全体でみると5割近くが、法制化に『賛成』あるいは『どちらかといえば賛成』だと答えていたのも事実です」 「自民党の渡海政調会長は『きょう(14日)の判決を受けて、やっぱり議論は進めていかなきゃいけないんだろうと思っている』と話していました」
■廣瀬俊朗さんに聞く…当事者だけでなく自分たちも一緒に環境づくりを
有働キャスター 「これについて廣瀬さんは、どう思われますか?」 廣瀬俊朗・元ラグビー日本代表キャプテン(「news zero」パートナー) 「僕としても、大好きなパートナーの人と結婚できないことは本当に悲しいことだと思いました。保険や病院の面会等の手続きも煩雑ですし、子供を急に学校に迎えにいかないといけないときにパートナーが大変だと聞いたこともあります。こういった環境を改善して、誰しもに開かれた社会をつくるべきですし、当事者だけじゃなく、自分たちも一緒になって、そういった環境をつくらないといけないと思いますね」 有働キャスター 「去年2月に実施したNNN・読売新聞の世論調査でも66%の人が、法律で同性婚を認めることに賛成と言っていますし、『画期的』との声があがった14日の判決をきっかけに、ぜひ家族で、そして友だちで話してみてほしいです。もし自分と考えが違っても、壁をつくるのではなく、垣根のない議論をして尊重すること。それが、いま求められている本当の多様性だと思います」 (3月14日放送『news zero』より)