鈴木選手(パラ代表)へ応援フラッグ 母校の房南中全校生徒67人 館山(千葉県)
パリ・パラリンピック(8月28日~9月8日)の陸上競技への出場が決まった、館山市出身の鈴木朋樹選手(30)=トヨタ自動車所属=を応援しようと、母校の房南中学校の全校生徒67人と教職員らが応援メッセージを書き込んだ「応援フラッグ」をつくった。市スポーツ課を通じて鈴木選手の元へ届けられる。 鈴木選手は、旧神戸小、房南中の卒業生。生後8カ月のときの交通事故で脊髄を損傷し、4歳で車いす陸上に出合う。車いす常用の「T54」というクラスで競技に取り組んでおり、パラリンピックは前回の東京大会に続いて2回目の出場。パリ大会には19日時点で、陸上競技男子T54マラソンのみが内定していて、東京大会でも出場したトラック競技は8月に発表があるという。 応援フラッグは縦80センチ、幅120センチの大きさで、2枚つくった。鈴木選手の座右の銘「未来は自分で創る!」を中央に、生徒らが「全力疾走!!」や「頂点へ!房南から応援しています」などといったメッセージを書き込んで、応援の思いを込めた。 「必勝」と書き込んだ飯島莉空冬さん(3年)は「自分の弱さに負けずに世界でメダルを目指す鈴木選手はかっこいい。メダルを取ってほしい」。豊﨑歩音さん(同)は、「世界一の風になれ」と思いを込めた。「小さな学校から世界で活躍する選手がいるなんてすごい。頑張ってほしい」とエールを送った。 鈴木選手が在学中に体育教諭として指導していた関口尚道教頭(51)は、「鈴木選手は何にでも率先して挑戦し、車いすを使っていることを感じさせない生徒だった。パラリンピックでは、ぜひ夢をかなえてほしい。今の生徒たちが頑張っている姿を見て、夢を持ってもらえたら」と話していた。