２５日のプロデビュー戦の計量をクリアした（左から）坂井優太、田中空、田中将吾、大橋蓮の大橋ジム新人４人

　ボクシングの大橋ジムで今年そろってプロ入りしたアマチュア世界ユース王者・坂井優太（１９）、アマ６冠の田中将吾（２２）、アマ全日本王者の田中空（２３）と大橋蓮（２２）が２４日、東京都内でプロデビュー戦（東京・後楽園ホール）の前日計量に臨み、全員がクリアした。 　リングアナウンサーに呼び込まれるショーアップされた計量だったが、坂井は世界ユース決勝で経験済み。「ひさしぶりだなって。いよいよ明日という気持ちになりました。やってきたことを出して、その流れで勝手に相手が倒れていたらいいという感じです」と、大物ぶりをのぞかせた。韓国の国内ランカーを相手に、バンタム級での試合となる。 　坂井の練習を見守ってきた大橋秀行会長は「坂井はスパーリングでも群を抜いてよかった。それが試合で出るかどうか。井上尚弥（現世界４団体統一スーパーバンタム級王者）はデビュー戦から『こんなにすごいんだ』と感じた。明日、坂井を見てどう感じるか、楽しみです」とコメント。日本人３人目の世界ユース王者のプロ初戦に、井上尚弥級のインパクトを期待した。 　スーパーフライ級の田中将は「圧倒して、前半で倒したいと思います」とＫＯ狙いを宣言した。対戦相手は昨年度東日本新人王の高熊龍之介（松本ＡＣＥ）という実力者だが、倒すことにこだわっていく。 　アマ時代からＫＯを量産し「ハマのタイソン」の異名を取るウエルター級の田中空は「見ている人におもしろいと思ってもらえる試合を」とプロ意識を見せる。フェザー級の大橋も「得意な左ストレートで倒したいです」と力を込めた。大橋会長は「デビュー戦はハートが見えてくる。明日はそれが４人続く。違った意味の緊張感があります」と話していた。