無印良品「スキンケアシリーズ」リニューアルの背景
特に「敏感肌用シリーズ」は、男性のお客様も増えてきており、年代・性別問わず購入されているそうだ。 その他のシリーズでは、「エイジングケア」はやや年齢層が高め、「クリアケア」は比較的若年層が多め、といった傾向はあるものの、大きな偏りはないという。 「悩みに応じてシリーズ化しているので、その悩みがある方であれば、どの年代のどんな性別の方でも使っていただける商品を提供できているなと感じています。 以前、お客様から“こういった肌の悩みがあったが、無印良品の商品でそれを解決できた”とお喜びのお手紙をいただいたこともありました。それは本当にうれしかったです」
初めての大きなリニューアル
「敏感肌用シリーズ」は、 2023年秋にリニューアルした。それに続き、新シリーズ「薬用ブライトニング」も販売を開始。今後も、続々とリニューアルが続いていくそうだ。 「2000年に『敏感肌用シリーズ』を展開して以来、大きな仕様変更はありませんでした。そのため、今回商品を大きくリニューアルするにあたり、“何を残して何を変えるか”を判断するのは難しいことでした。 残すと判断したものは、昔から使っている岩手県釜石市の天然水です。無印良品のスキンケアシリーズでは、以前から天然水へのこだわりを持っていたため、そこはやはり残した方がいいと考えました。 リニューアルで変更した点は、成分と容器です。成分は天然由来成分[1]100%に、容器は生産効率が良く、新しいコンセプトを体現するような丸みのあるものにしました。 今回のリニューアルは、無印良品が掲げる“肌に優しい” “できる限り自然なものを使う”というコンセプトに沿った商品作りを推し進めるためのものだったそうだ。 そのため、リニューアルの際のテーマは“肌にも、地球にも優しいもの”。そこを突き詰めて、成分とボトルの改善にたどり着いたという。 「ボトルに関しては、これまで石油由来のプラスチックを使っていたのですが、リニューアル後は100%再生材。飲料用のペットボトルを回収し、再生したもので化粧水や乳液のボトルを作っています。 また、今までは化粧水などのボトルを回収したら、繊維にするなどのリサイクルをしていましたが、今後は再び化粧水や乳液のボトルとしてリサイクルできるようにしていこうと取り組んでいるところです」