「長かったな」ロッテ戦「17度目の正直」に実感こもる西武・渡辺監督代行 CS消滅はいったん回避も…苦境は変わらず
◆ロッテ0―8西武(29日、ZOZOマリン) 8―0の快勝で、屈辱的な数字に終止符を打った。ロッテに今季17度目の対戦で初勝利。開幕からのカード連敗を「16」で止め、渡辺監督代行は「1勝しないと始まらないよ、と選手にハッパをかけてきた。長かったなという気がします」と胸をなで下ろした。 ■〝31年ぶり夏休み〟松井稼頭央さん近影が話題【写真】 敗れればクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消える一戦で投打が一丸となった。まずは初回に佐藤龍が先制の4号2ラン。「打った瞬間『気持ちよい』と思うくらい確信できるホームランでした」。6回は古賀が2点二塁打を放ち、9回には平沼の2点二塁打や外崎の犠飛などで4点を加えた。 投げても5投手が零封リレーを演じた。先発の渡辺は変化球を軸に5回まで散発2安打。6回2死二塁でソトの強襲安打が右足首付近に当たって降板したが、緊急登板した佐藤隼が後続を断った。7、8回は前日28日に暴投で失点した平良とボーが踏ん張り、渡辺に約2カ月ぶりの2勝目をプレゼントした。 ロッテ戦の連敗は止まったものの、36勝78敗2分けの借金42。5位オリックスにも10ゲーム以上の大差を付けられている。「一つ勝ったんで、次からも一つ一つ勝っていくしかない」。渡辺監督代行の言葉が重く響いた。(安田栄治)
西日本新聞社