「HTに航基には…」伊東純也が自ら明かす超絶アシストの裏側。中国が仕掛けたピッチ縮小は「CKはちょっと蹴りやすい」【現地発】
必ず結果を残す姿はまさしく、必殺仕事人
現地時間11月19日に開催された北中米W杯アジア最終予選で、森保一監督が率いる日本代表は、中国代表と敵地・廈門で対戦。3-1で2か月前の前回対戦に続いて勝利を収め、8大会連続でのW杯出場に王手をかけた。 【画像】日本代表の中国戦出場16選手&監督の採点・寸評を一挙紹介! MOMは2発を叩き込んだストライカー。最終予選初出場で躍動のDFらも高評価 森保ジャパンはいずれもCKから小川航基と板倉滉が得点を挙げ、前半で2点をリード。しかし、後半に入って48分にカウンターから1点を返されてしまう。 2次予選から合わせて計11試合で、失点はオウンゴールでの1つのみだった日本からゴールを奪い、スタンドが真っ赤に染まるスタジアムは大盛り上がりとなった。 流れが中国に傾くなか、非常に大きかったのが、54分の3点目だ。伊東純也のピンポイントクロスから小川が再びヘッドで叩き込み、反撃ムードをシャットアウト。そのまま危なげなく試合を締め括った。 9月に代表復帰してから初の先発で、勝利を手繰り寄せるパフォーマンスを披露した伊東は試合後、小川への絶妙アシストを次のように振り返った。 「前半も抜き切らずに上げられる場面が何回かあったんですけど、中を見たら誰も準備していなかったので、ハーフタイムに航基には『抜き切らなくても上げられるから』『いつでも俺が右足で持ってたらクロスに入る準備だけしといて』って伝えて。ゴールの部分は1対1で抜き切ってから上げましたけど、余裕を持って上げられたので、上手く航基を見つけて上手く蹴れたかなと思います」 伊東は前半にもCKのキッカーとして、ニアで反応した町田浩樹がすらしてからの板倉のゴールをお膳立てした。この場面も事前の意思疎通が功を奏したようだ。 「練習で(遠藤)航とマチのところをニアで合わせていこうと。上手く狙い通りに。練習通りに上手くいったかなと思います」 頼れる31歳の仕事人はまた、両サイドのラインを約1.5メートル内側に引き、ピッチの幅を狭めるという相手の奇策に言及。率直にこう語った。 「コーナーキックを蹴る分には、ちょっと蹴りやすいというか、近いなっていうのはありますけど。試合は本当やりづらかったです」 先発で出るにあたっては「出場時間が少し長い分、やっぱりアシストやゴールは絶対しなきゃいけないと思っていました。最低限アシストできたので良かったです」と口にした伊東。必ず結果を残す姿はまさしく、必殺仕事人だ。 取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)
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