フィリップ・リムが自身のブランド「3.1 フィリップ リム」を離れる
「3.1 フィリップ リム(3.1 PHILLIP LIM)」の創業デザイナーであるフィリップ・リム(Phillip Lim)が、2025年春夏シーズンを最後に同ブランドのクリエイティブ・ディレクター職を退任する。 【画像】フィリップ・リムが自身のブランド「3.1 フィリップ リム」を離れる
退任にあたりフィリップは、長年のパートナーである最高経営責任者(CEO)のウェン・ゾウ(Wen Zhou)と共同コメントを出した。両者は「ブランドが新しい章へと歩みを進めるにあたり、これまで築き上げたものと、本物のコミュニティの強さに大変誇りを感じている。共有するビジョンと努力によって、私たちは独立を保ちながら、絶え間なく変化し挑戦を続ける業界で驚くべき成功を収めることができた。創業当初より、意義あるものを創り出すことが私たちの目標だったが、その過程で、創造性、責任感、協力を推進することで前向きな変革をもたらすことができると気づいた」とし、「この20年間にわたる私たちの影響力を大変誇りに思い、そして永遠に感謝している」とメッセージを綴った。 今後については「それぞれが新たな目標と未来への異なるビジョンを持っている」とし、フィリップ自身は新規事業の立ち上げを示唆する一方、ゾウ共同創業者兼CEOはブランドに残り引き続き経営を担うとした。
フィリップの経歴について
フィリップは、1973年に中国人の両親のもとに生まれた。カリフォルニア州立大学ロングビーチ校で学んでいた際、「カティヨン アデリ(KATAYONE ADELI)」でインターンをしたことをきっかけに、同ブランドのデザインチームに加わった。その後、自身の初めてのブランド「ディベロップメント(DEVELOPMENT)」をロサンゼルスで設立。4年後にニューヨークに移り、2005年にゾウ共同創業者兼CEOと「3.1 フィリップ リム」を立ち上げた。
なお、フィリップは、CFDAファッションアワード(CFDA Fashion Awards)で08年にはウィメンズ部門の、12年にはメンズ部門のスワロフスキー賞を、13年にはアクセサリー部門でデザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。