【阪急杯】デインヒル内包馬は過去10年で連対率42.9% ワールドウインズの巻き返しに期待
3つのファクターから推奨馬を見つけ出す
先週のダイヤモンドSではテーオーロイヤルを推奨し2番人気1着。超長距離重賞においてはトップクラスであることを改めて示してくれた。さて、今回は2月25日(日)に阪神競馬場で行われる阪急杯について下記3つのファクターを組み合わせる、コンプレックスアナライズで分析を行っていく。 【中山記念2024 データ分析】3枠より内が特定条件クリアで単勝回収率241%! 脚質別成績などデータで徹底分析(SPAIA) ・レースの好走馬及び凡走馬の共通項を探る「重要データ」 ・目には見えない上積みを探る「前走の敗因」 ・適性と素質を知るための「血統評価」 特別登録のあった19頭を検討対象とし、過去10年分のデータを使用する。
重要データ:重要血統「デインヒル」
阪急杯は過去10年全て阪神競馬場で行われてきた。スピードを求められる1400m戦であることと急坂のある阪神コースであることを考えれば「デインヒル」の重要性が考えられる。 デインヒルは容量が大きく強靭なトモを受け継ぎ、その父であるDanzig譲りのスピードも伝えることができる種牡馬だ。そのような特性は阪神芝1400mのように、スタートからスピードに乗って、最後の急坂を登りきるためには非常に価値のある血統といえる。 サンプル数はそこまで多くないが、21年はデインヒル内包馬のレシステンシア、ミッキーブリランテが出走して、その2頭で1、2着するなど阪急杯への適性も抜群。デインヒルを持つ馬の成績は【2-4-1-7】で複勝率50%、複勝回収率146%となっている。 【デインヒルを内包する出走予定馬】 ・カルロヴェローチェ ・サトノアイ(抽選対象) ・サンライズロナウド ・ワールドウインズ
前走の敗因:洛陽Sのカルロヴェローチェ、ワールドウインズ
今回は好走データ該当馬の2頭が洛陽Sを使っていたので同レースについて考えていく。 レース自体は前半4F45.5で後半4F47.1の淡々とした流れ。馬場状態も加味すれば外から差した馬に向いたレースだった。カルロヴェローチェ、ワールドウインズはともに最内を追走していてトラックバイアスを考えればしんどい競馬。加えてワールドウインズは掲示板に入った馬の中でも前にいた。18番人気ながら強い競馬だった。 カルロヴェローチェに関して言えば長期の休み明けで+22キロ。馬体重自体はファルコンSとNHKマイルCで減らした14キロを戻した形で、見た目にはそこまで太くなかった。とはいえ久しぶりの実戦で行きたがる面を見せていた。一度使ってガス抜きができた今回は上積みが大きいだろう。