【プリンスオブウェールズS】「私が間違っていた」オブライエン師語るオーギュストロダンの凡走
<プリンスオブウェールズS>◇19日=アスコット(英国)◇G1◇芝1990メートル◇4歳上◇出走10頭 【写真】ウィリアム皇太子からトロフィーを受け取るムーア騎手 勝つか、最下位か、極端なレースが多かったオーギュストロダン(牡4、A・オブライエン)がプリンスオブウェールズSで見事な復活劇を演じた。直線早め先頭から押し切る横綱相撲。断然人気に応え、昨年の英愛ダービー、愛チャンピオンS、BCターフを制した素質馬が本物の実力を見せつけた。 管理するエイダン・オブライエン調教師は「みんなに感謝しています」とオーナー関係者や厩舎スタッフの名前を挙げた後、「彼は2400メートルを上手に走ります。先頭に立つと、(他の馬を)待ってしまうクセがあるので、私がおそらく間違った指示をしていました。後方で落ち着かせるように指示したので、遅いペースのときはレースに参加できませんでした。今回はそれを変えました。ライアン(ムーア)はもっと前に行かせて、ポジティブに乗るつもりだと言いました。これまでの失敗は私のせいで、私の指示が間違っていたと思います。今日のオーギュストロダンは前に出て、待ってから、また走り出しました。これが彼のいいところなのです。彼の個性なんです。個性を生かさせなければいけません。彼はアクション、動き、気性、血統…、すべてが備わっています。彼はスペシャルな馬ですし、ライアンがスペシャルな騎乗をしてくれました」とこれまでの大敗の理由を分析し、この日の勝利に納得の様子を見せた。 騎乗したライアン・ムーアも笑みを浮かべ、パレードリングに引き上げてきた。レース後は「オーギュストロダンは何度か、そうならなかったことはありますが、まともな馬です。彼は2歳でG1(フューチュリティートロフィー)を勝って、昨年はG1を4回勝ちました。人々はいつもすぐに馬を批判します。負けるとすぐに批判します。今日の彼は勝とうとしていて、本当に素晴らしい馬でした。見事にやってくれました」とコメントし、パートナーを絶賛した。