万博へ期待ぐんぐん、海外パビリオン徐々に姿…開幕まで5か月
パビリオン建設がようやく軌道に乗る中、関係者の入場方法など開幕後の会場運営が課題となっている。 ネックになりそうなのが来場者の入場規制だ。万博協会は混雑回避を狙って事前予約制を導入するが、企業経営者や文化人ら参加国が個別に招待するゲストの扱いが決まっていない。 パビリオンに商談スペースを設ける国も多く、各国とも幅広く来場してもらいたいのが本音だ。事前予約の対象となれば入場枠からあぶれる恐れもあり、予定が立てにくいという。欧州のある国の担当者は「一般とは別に、招待枠を設けてほしい」と話す。 万博協会は「参加国のゲストがスムーズに入場できるよう運営方法を検討している」としている。 海外からの物資輸送も心配の種だ。欧州のある国は紅海ルートで食材などを載せたコンテナを運ぶ計画だが、武装勢力による商船攻撃など中東情勢の余波を受ける事態を憂慮する。担当者は「来年1月には到着してもらわないと困る。いつもカレンダーを確認している」と打ち明けた。